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  • ⑥井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①文 萬/\ハ定めの場より降りて、江戸節など語りながら行き、後ろから以前の駕籠舁《かごかき》、駕籠の中ニ落ちて有りし金を持つて追つかけ、無理無体《むりむたい》ニ押し付ける故《ゆへ》、色/\言い訳をすれども聞ゝ入れず、後にハ喧嘩《けんくわ》となる。 ②萬々 「知りもせぬ物を人に言ゝかけする、細い奴等《やつら》だ」 ③駕籠舁A 「要《い》らねへと言ふなら、奴《しやつ》面《つら》へぶつ付けて帰れ」 ④駕籠舁B 「正直な事を言へば、人が怖がると思つてけつかるか」 ⑤文 「今年ハ世の中穏やかなれバ、沢山《たくさん》の米の買い置きをし

    ⑥井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2021/04/17
    これはもう貧乏神が裸足で逃げ出すほどお金に恵まれて、というかお金に呪われているレベルですね。このぶんだと米の相場も…。しまいには大量のお金に埋もれて、ってのが死因になりそう。
  • ⑤井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①文 「初會の入目、裏約束、三會目の床花、観音の揚げ物、「桃の節句や 菖蒲葺《あやめふ》く 軒の灯籠 二度の月[『用明天皇職人鑑』や『碁太平記白石噺』に出て来るフレーズ]」」 と語りながら、 「是でハよつぽど行き着きそうなもの」 と、思ひの外、並外れて大金を使う故《ゆへ》、 「尻でも来ようか」 と内証《ないしよ》から指図して、撒《ま》き散らした金を取り集め、訳《わけ》も無い事をぐし/\言って、残らず返す。 ②若い者? 「ソレ、御前《おめへ》様も、それ、通《つう》とか何とか、ソレ、良しかへ、所をずつとね、ソレ、帰るかね[「返る

    ⑤井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2021/04/17
    今回は三つ目君を見つけられなかった…。それにしてもあまりに気前良くバラ撒かれると、いくら普段は欲しいと思っていても怖くて貰えませんよねぇ。
  • ④井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①文 煤掃《すゝはき》時分の切落《きりおと》しのごとく、借り手の入りハ落ちけれども、金蔵は百分一も空かず。 「これでハならぬ」と、また/\工夫を巡らしけるが、 「昔より金持ちの紙子姿ニなるは、傾城買《けいせいが》いニ如《し》かず」 と、俄《にわ》かに青楼《せいろう》の遊びと志し、表ハ立派で、内証《ないしやう》ハ苦しい、欲の深そうな女良を見立て、初会《しよくわい》から山吹を降らし、三百六十日ニ閏月《うるうづき》を添へての揚《あ》げ詰《つ》めと、城の落ちるを楽しミけり。 ②萬々 「福ハ外へ撒《ま》き散らし、鬼ハ内へ/\」 ③若い

    ④井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2021/04/12
    皆さんが苦戦する中、何故か今回はすんなり見つけちゃった三つ目君。貧乏神たる三つ目君をアッサリ見つけてしまったということは私、お金持ちになるのはムリってことかしら。
  • ③井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①文 萬/\は信心の奇特《きとく》も見へねば、色/\と工夫を巡らし、 「何でも矢鱈《やたら》ニ貸し掛けて、世上《せじやう》の人ニ無沙汰をさせたならバ、金蔵も寛《くつろ》ぐべし」と、 「貸し金接待」の高札《たかふだ》を門口ニ掛けて、委細構わず来る人ニごとニ貸し出だす。 ②借り手の女 「私ハ女で御座りますから、証人を連れて参りませうか」 ③萬々 「屹度《きつと》した証人が有つてハ、御貸し申されませぬ 御返済の御当て事が御座つてハ、御借用ハ御無用で御座る」 ④借り手の男 「斯様《かやう》ニ申しますからハ、御返し申すと言ふ様な、人外

    ③井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • ②井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①文 此処《こゝ》に御存知の金々先生《きん/\せんせい》の又隣《またどなり》に、萬々先生《まん/\せんせい》と言ふ者有り。 七珎万宝《しつちんまんぽう》蔵に満ち/\て、代々 栄耀《ゑよふ》に暮らしけるが、物事自由に手の回るが頻《しき》りに煩《うるさ》く、 「三日なり共《とも》、貧乏せば、今の思ひハ有るまい」 と、家ニ傳はる作の大黒を引き摺《ず》り除《の》けて、貧乏神の絵像を調へ、暦の内の大の悪日を縁日として、信心なしける。 ②萬々の 「旦那の御顔も、この頃ハ貧相ニ御成りなされた」 ③手代A 「然《さ》れバで御座ります。 こ

    ②井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • ①井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    先日、NHK番組発掘プロジェクト通信を読んでいましたら、 www.nhk.or.jp 作家の井上ひさしさんが影響を受けたの一つとして、『莫切自根金生木』という作品をあげていました。 『莫切自根金生木』は江戸時代の黄表紙というジャンルのです。 これは、ここで取り上げるしかないでしょうヾ(๑╹◡╹)ノ" だって、これを読んだら影響を受けて、私も大作家になれるかもしれませんものヾ(๑╹◡╹)ノ" 『莫切自根金生木』は、「きるなのねからかねのなるき」と読みます。 このタイトルは上から読んでも下から読んでも「きるなのねからかねのなるき」です。 回文にするために、文法的にはヘンテコになっていますが、 「切っても切っても根から金のなる木が生えてくる」 「切っても無駄だ、根っこがある限り金のなる木は生えてくるのだから」 と言った意味合いでしょうか。 作者の唐来参和《とうらいさんな》は小沢昭一さんが舞台

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  • 人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その6[完] 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    まとめリンク(クリックで展開) kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com さてさて、前回、 「江戸の男はどうして顔が板から離れなくなってしまったのでしょうか?」 というご質問を皆さんにしました。 普通に読めば、「1、伊勢大神宮の罰」なんですが、これはあくまで宿屋の主人が言っているだけです。 しかも、男のエッチな行為への罰ならば、同罪で隣の男女も罰を受けるはずですが、隣の男女が罰を受けた形跡はありません。 この疑問を解くヒントは、編の最初の部分にあります。 ほら、この男が住んでいるのは江戸の葺屋町《ふきやちょう》って書いてありましたよね。 葺屋町

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    kapibara5168
    kapibara5168 2021/04/06
    これは解説がないと本当の意味が掴めないで終わってしまいますね。昨今、大きく取り上げられるようになったジェンダーフリーについては江戸時代の方が進んでいたのかも?代わりに容赦ない差別とかはありそうだけど笑
  • 人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その5 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【原文】(クリックで展開) 【原文】 此の江戸男、うつかりと旨《むま》い所を覗いたる皃《かほ》、板《いた》に取り付きて離れず。 無理《むり》に引き離さんとすれば、五体《ごたい》砕けるがごとし。 泊《とま》り合はせし旅人《たびびと》寄り集《たか》つて、「是は不思儀《ふしぎ》」と見物する内に、日が長《た》けると、思ひ/\の東西に出て行く。 後には此の男 壱人《ひとり》、「痛《いた》や、絶《た》へがたや」と男泣《な》きして立ち竦《すく》ミけるを、亭主《ていしゆ》聞き付けて、 「是《これ》只事《ただごと》に非《あら》ず。 立ち聞きすれば、堅牢地神《けんこんぢしん》頭《かしら》を痛《いた》め給ふと申し、殊《こと》に太神宮参詣の人、不浄《ふじやう》なる事を覗きたる神罰《しんばつ》なるべし。 何時《いつ》か其の皃《かほ》離《はな》れ申すべき時節《じせつ》、知れざる事なれば、宿《やど》を致した不祥《ふしや

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  • 人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その4 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【原文】(クリックで展開) 【原文】 「江戸を出てから今日《けふ》で廿一日《にじふいちにち》、水茶屋の女の手から茶を飲《の》むも気味《きミ》悪く、浮世《うきよ》ハ律儀《りちぎ》に構へたが損《そん》なり」 と火吹竹《ひふきだけ》の様《やう》になったを圧《へ》し付けて、そろりと襖《ふすま》の間《あい》から覗《のぞ》けば、屏風《べうぶ》を立て見えず。 「さらば合点《がつてん》」と小便《セうべん》に出る様《やう》にして、閨《ねヤ》を出、縁《ゑん》へ回り、書院床《しよえんどこ》の様《やう》なる鴨居板《かもゐいた》の透《す》かしより、思ふまゝに差し覗き見れば、男一つ夜着《よぎ》に枕《まくら》を並べ、胴《どう》は一所に命々鳥《めい/\てう》のごとく、何を言うやら、笑うやら、鳴くやら。 しらりと夜《よ》明けになれば、「心留《こゝろと》まるは関《セき》の地蔵《じぞう》」と歌ふて、馬の鈴音《すゞをと》に旅籠《

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  • 人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その3 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【原文】(クリックで展開) 【原文】 昔、吹屋町《ふきやちやう》の裏住《うらずミ》の男、細手《ほそもとで》の内より、路銭《ろせん》を貯め置き、参宮《さんぐう》の所願《しょぐハん》、今年と言ふ今年の春、思ひ立《た》ち、時《とき》を得て、馬の合はぬ連《つ》れも気難しく、独《ひと》り軽尻《からじり》に乗りたけれバ乗ろう共、勝手次第《かつてしだい》に、程無く、神風や山田《やうだ》[「神風」は「山田」の枕詞][「山田」は伊勢神宮外宮のある場所]に、月読み日読み[月日を数える][「月読み」は「月読尊《つきよみのみこと》」とかけているか]。 其れより下向《げかう》の道、右は江戸、左《ひだり》は京海道《きやうかいだう》の別《わか》れの関《せき》に泊《とま》りを定めけるに、襖《ふすま》一重《ひとへ》隔《へだ》て、隣座敷《となりざしき》に、三十ばかりの男と、二十歳《はたち》には見ゆれど、大柄なれば、確かに十

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    kapibara5168
    kapibara5168 2021/03/29
    厳格な戒律を守ったり禁欲など、宗教に対して程よくユルイ日本人にはムリなのかもしれませんねぇ。名もなき江戸の男さん、お隣のカップルに期待しているようですが、どういう運命になっちゃうんでしょうね!?
  • 人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その2 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前置きの部分だけ書いて中断していたお話を再開しますよヾ(๑╹◡╹)ノ"kihiminhamame.hatenablog.com 今回は使える画像がなかったので、文字だけで楽しんでくださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" オリジナルをご覧になりたい方は、こちらのリンクからご覧ください。 www.wul.waseda.ac.jp 【原文】(クリックで展開) 【原文】 ㊃ 願《ぐハん》成就《しやうじゆう》の宮廻《ミヤめぐ》り 外宮《げくう》ハ四十末社、内宮が八十 末社《まつしや》、合はせて百弐十《ひやくにじゆう》末社の神/\の名も、今ハ知れる人 稀《まれ》にして、参宮《さんぐう》の者《もの》の宮廻《みやめぐ》りにハ、旅芝居《たびしバゐ》の曽我十郎・五郎が親父姿《おヤぢすがた》と見ゆる男共、「お案内申さん」と先に立つて、 「雨の宮・風の宮、舟の神・槌《つち》の神、是が結ぶの神、此方《こちら》は大黒《だいこく

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    kapibara5168
    kapibara5168 2021/03/29
    私がお参りに行ったなら、とりあえず「上戸の神」に、死ぬまでお酒が飲めるよう肝臓がダメになりませんように、とお願いすることにします。
  • 人の花散る疱瘡の山 その6 ~井原西鶴『懐硯』巻一の五~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    懐硯. 第1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 挿絵は妙久寺の梅見物で、専九郎が左之丞を見初める場面です。 専九郎は貧乏浪人なので、使用人を雇っているとは思えませんが、絵の構図的に専九郎の使用人も描かなければバランスが悪いので、専九郎の使用人も描かれたのでしょうね。 というわけで、久々のくずし字クイズですヾ(๑╹◡╹)ノ" 掲示したのは目録(目次)の部分からです。 みなさん余裕で読めますよね?ヾ(๑╹◡╹)ノ" ヒント(クリックで展開) 答え(クリックで展開) 正解された方には僕からの熱いキッスを差し上げますヾ(๑╹◡╹)ノ" 差し上げんでもよい!ヾ(๑╹◡╹)ノ" ◆北見花芽のほしい物リストです♪ まだ受け付けてますバレンタインヾ(๑╹◡╹)ノ" いただいた商品のレビューはこちら♪ ◆インフォ

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  • 人の花散る疱瘡の山 その5 ~井原西鶴『懐硯』巻一の五~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説があります。 懐硯. 第1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 ※画像は拡大できます。 【翻刻】 専九良、露《つゆ》程も是に心を掛けず、たゞ此の三十日の間の對面《たいめん》無き恋《こひ》しさのミ胸《むね》に迫り、幾度《いくたび》此の者を見廻すれども突き戻《もど》し、 「今一度 逢《あ》ふて、思ひを晴れ度《た》き」 と、ばかり言ひしに、左馬之丞、 「扨《さ》てハ道《ミち》立てたる男、我《ワ》が今の容《かたち》を見給はゞ、年比《としごろ》の執心《しうしん》も冷むべし。 されども、それ程に思い沈《しづ》まれるハ、逢《あ》ふべし」 と、密かに屋敷に呼《よ》びて、此の有様を見するに、専九良、涙を流し、 「かくも姿《すがた》の変はる物か。 夫《そ》れ故《ゆへ》、色有る者を我に召し仕へ」 と

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    kapibara5168
    kapibara5168 2021/03/25
    衆道は武士道の一種、というお話に何となくですが納得がいったような気がします。単なる色恋の感情ではなく、義理や道理、美学が重要視されるんですかねぇ。
  • 人の花散る疱瘡の山 その4 ~井原西鶴『懐硯』巻一の五~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説があります。 懐硯. 第1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 【原文】 かくて歳半《としなか》ば経《た》ちて、左馬之丞、例《れい》ならず煩《わづら》ひ、四五日過ぎて疱瘡《はうそう》面《おもて》に顕《あらハ》れ、分《わ》けて重かりし故《ゆへ》、家来迄《けらいまで》氣遣《きづか》い、心地《こゝち》安《やす》からず。 されども、専九良ハ右馬之助が前《まえ》を憚《はゞか》りて見廻《みま》ふ事、心に任せず。 早《は》や廿日《はつか》に餘《あま》れば、疱乾《いもハせ》[いもかせ?]て湯掛ゝりしに、面《めん》を脱《ぬ》ぎたる如《ごと》く其の跡《あと》は菊石《ミつちや》大方ならず。 付《つ》き/゛\きの者まで初めの左馬之丞とも覚へず。 世にまた有るまじき器量《きりやう》、忽《たちま》ち変《へ

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  • 人の花散る疱瘡の山 その3 ~井原西鶴『懐硯』巻一の五~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説があります。 懐硯. 第1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 【原文】 元より此の専九良、子細有りて、身躰《しんだい》稼ぐ身にもあらず。 只《ただ》 獨《ひと》りの渡世《とせい》にハ、鬠結《もとゆハ》捻《ひね》り。 甲斐《かひ》無き身を繋《つな》ぎて、上手《じやうず》の名《な》を得しに、或る時、左馬之丞僕、是を聞き及びて買ひに来たるを、それとも知らず、烟草《たばこ》など呑《の》ミて、一つ二つ四方《よも》の咄《はなし》の次而《ついで》に、思ハず噂《うハさ》有りて、渡《ワた》りに舟便《ふなだよ》りを得て、一命を抛《なげうつ》て頼み掛ゝれば、此の男、 「成程《なるほど》、それ体《てい》の思ひならば、肝煎《きもい》りべし」 と言ふに嬉《うれ》しく、過ぎし比《ころ》よりの有様を書き綴《

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    kapibara5168
    kapibara5168 2021/03/22
    あらー、割と簡単に上手くいきましたね。ということはこの先に上手くいかないことがありそうな。三つ目君、督促状すぐに払って!
  • 人の花散る疱瘡の山 その2 ~井原西鶴『懐硯』巻一の五~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説があります。 懐硯. 第1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 ※画像は拡大できます。 【原文】 爰に戸塒専九郎《とくらせんくらう》と言へる牢人《ろうにん》も、春の日かり[光]の理《ワり》無く長閑《のどか》なる折からの、浮き立つ心に誘《さそ》ハれ、其の人波に此所《ここ》に立ち交わり、最前《さいぜん》より此の若衆《ワかしゆ》に意魂《こゝろだま》を失ひながら跡《あと》を随《した》ひ、帰るさの屋敷まで着け込ミ、辺りの家に立ち寄り、 「此の隣《となり》の門構《もんがま》へなるは、如何《いか》なる御方。」 と問《と》へバ、 「あれハ武蔵《むさし》より渡《ワた》らせ給ふ御隠居所《ごゐんきよじよ》にして、大谷右馬之助《おおたにむまのすけ》殿と申し侍る。 今、余所《よそ》から帰らせ給ふハ、其の

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    kapibara5168
    kapibara5168 2021/03/20
    三つ目君の頭が「髪型」と言えるのかという疑問は横に置いておくとして、昔はストーカー行為や個人情報についての意識がないので美少年はおちおち出歩けもしませんねぇ。
  • 人の花散る疱瘡の山 その1 ~井原西鶴『懐硯』巻一の五~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回も井原西鶴の作品を紹介したいと思います。 今回紹介するのは、『懐硯《ふところすずり》』(貞享四[一六八七]年刊)という作品です。 『懐硯』は、伴山《ばんざん》という半分一般人で半分法師のような人物が、諸国を旅してそこで見聞きした話をまとめたという設定の、短編小説集です。 今回は、前回紹介した話と関連がある、巻一の五「人の花散る疱瘡の山」という話を紹介するわけです。 ※下に現代語訳と解説があります。 懐硯. 第1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 ※画像は拡大できます。 【原文】 人の花 散《ち》る疱瘡《はうそう》の山 「懸崕《けんがい》嶮《けわ》しき處《ところ》生涯《しやうがい》を捨つ。 暮鐘《ぼしやう》孰《たれ》が爲《ため》に帰家《きか》を促《もよふ》さん」 扇子《あふぎ》に空《むな》しく

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  • 井原西鶴が描く明智光秀! その7(補完) ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回、挿絵の紹介をしたのですが、局頭《つぼねがしら》と思われる人物について、二つばかりご質問をいただいたので、お答えしたいと思います。 kihiminhamame.hatenablog.com id:mashley_slt さん 光秀さんイケメンに描かれてますね♪気になるのが左の局頭さん…何か鼻から出てる?! もう少し、画質が良い画像を用意しました。 新日古典籍総合データベース ※国文学研究資料館所蔵品のデジタル公開画像を適宜加工して使用しております。 鼻から何か出ているわけではなく、上唇の印刷がつぶれているだけでしたwヾ(๑╹◡╹)ノ" id:kaedeya さん 局頭の髪型(?)がとても気になります。これ、どういう状態なのでしょうか。 勉強になりました! 局頭は、うなぎ綿《わた》[綿帽子の一種。形がウナギに似ているから、この名が付いたのかしらん?]という、年配の女性がよく使用した帽子

    井原西鶴が描く明智光秀! その7(補完) ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2021/03/14
    これは初耳でした、うなぎ綿!CMで清水ミ◯コさんと森◯良子さんがやっておられる♪レディース◯ートネイチャ〜♪みたいなものでしょうか。いつも髪を結って引っ張られたらそりゃ生え際もピンチになりますよねぇ。。
  • 井原西鶴が描く明智光秀! その6(完) ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    解説と言う程ではないですが、挿絵に何が描かれているか、書き込みをしておきましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 十兵衛と妹娘の婚礼シーンですヾ(๑╹◡╹)ノ" 武家義理物語 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しております。 ちなみに、このの付属のCD-ROMに西鶴作品の挿絵解説が収録されていますので、ぜひご参考にされてくださいヾ(๑╹◡╹)ノ" 西鶴と浮世草子研究〈第1号〉特集・メデイア 発売日: 2006/06/01 メディア: 単行 北見花芽の中の人もちょっと書いているので、商品リンクから買ってくださるとうれしいですけど、たぶん、図書館とかにも置いてあると思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" で、アクセス数稼ぎのために、今回は明智光秀が出て来る作品を取り上げたのですが、逆にアクセス数が減ってしまいましたヾ(๑╹◡

    井原西鶴が描く明智光秀! その6(完) ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • 井原西鶴が描く明智光秀! その5 ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※下に現代語訳と解説があります。 武家義理物語 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しております。 ※画像は拡大できます。 【原文】 其れより二度《ふたたび》皃《かほ》も見ずに隔て、里帰《さとがへ》りの時、段〻《だん/゛\》状通に記し、 「右《みぎ》貰いしハ姉《あね》なれバ、難病《なんびよう》ハ世に有る習《なら》ひ、たとへ昔の形《かたち》ハ無くとも、是非《ぜひ》に送らせ給へ。 一命《いちめい》に掛けても夫《ふさい》願《ねが》ひの所存《しよぞん》。 殊《こと》に此《こ》の度《たび》妹《いもと》の心入れ、女ながら道理《だうり》に詰まりける」 と、心中の程《ほど》言ひ遣りしに、親里《をやざと》にも此の事 満足《まんぞく》して、十兵衛 願《ねが》ひに任せ、また姉娘《あねむすめ》を遣ハしけるに、打ち解けて、

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    kapibara5168
    kapibara5168 2021/03/03
    約束だったから、と言っても光秀の優しさや真心を感じなければそこまで尽くす気持ちになれなかったでしょうね。きっと妹娘にも良い縁談が来て幸せになったと思います!