ハッスル新体制移行への布石は、今年2月の「高田総統が総額100億モンスタードルでハッスルを買収」という衝撃的なニュースから始まった。 それは、昨年末より、フジテレビのPRIDE放送撤退の余波を受けて、ネットを中心に氾濫したハッスル存続を危ぶむ憶測や噂を吹き消すだけでなく、ストーリーラインとはまた別に、運営母体をドリームステージエンターテインメントから、新会社ハッスルエンターテインメントへと移行する際にも新体制をアピールする格好の材料となった。 そんな新生ハッスルの舵取りを担うのは、第1回からハッスルシリーズの企画・運営を手がけてきた山口日昇氏。山口氏は過去に出版社・ダブルクロスを立ち上げ、プロレス・格闘技専門誌『紙のプロレス』(現『kamipro』)編集長として活躍。現在は、その職務を退くも、『紙のプロレス』創刊当初、山口氏が提唱した“世の中とプロレスをする”という理念は、これまでのハッス