物憂げに振り向くマドンナは、AKB48の大島優子さん――。漱石の名作「坊ちゃん」など、アイドルや漫画の表紙で飾る名作文庫が、続々と出版されている。 AKB48の大島優子さんらを起用 何気ない日常風景の中に、文庫本を手に取った女の子がいる。都内の図書館で…公園で…。よく見ると、女性アイドルグループ「AKB48」のメンバーたちだ。 太宰治の名作「人間失格」の表紙では、前田敦子さんが物思いにふけった目で遠くを見つめている。堀辰雄「風立ちぬ」は、純愛に憧れるセーラー服の小野恵令奈さんだ。大島優子さんは、「坊っちゃん」の表紙で憂い目のマドンナを演じている。 ぶんか社文庫では、2009年6月15日から「夏の三冊」と銘打って、上記の名作シリーズを出した。アイドルの表紙を使うのは、今回が初の試みだ。 街の書店では、このところ、アイドルや漫画を表紙にした名作文庫が平積みにされている。背景には、「ジャケ買い」