【山崎聡】「北斗の拳」などで知られる漫画原作者の武論尊(ぶろんそん)さんが18日、鳥取市の県立図書館でトークショーを開き、ファンら約90人とふれあった。意外な制作秘話も飛び出し、会場は熱気に包まれた。 「北斗の拳」は1983〜88年に「週刊少年ジャンプ」で連載。核戦争後の無法化した世界を舞台に、暗殺拳法「北斗神拳(しんけん)」を伝承するケンシロウらの闘いを描いた。決めぜりふの「おまえはもう死んでいる」はブームを巻き起こした。 武論尊さんは、テレビアニメのテーマ曲「愛をとりもどせ!」が流れるなか、登場。ファンは拍手と歓声で迎え、次々に明かされる裏話に聴き入った。 ケンシロウの胸にある七つの傷は、はじめは設定を考えずに「ファッションとしてつけていた」という。「週刊連載だから、先のことは考えず、その場しのぎでやっていた。作り手が先を読めなければ、読者が読めるわけない。だからみんながはまって