将棋のプロを目指し、棋士養成機関「奨励会」に所属している里見香奈三段(23)=女流三冠=が3日、三段リーグで初白星を挙げた。三段リーグで女性が勝ったのは初めて。 里見は10月から初のリーグ戦に挑み、初日は2連敗した。3日は1局目で西田拓也三段(24)に勝ったが、2局目は都成竜馬三段(25)に敗れ、通算成績は1勝3敗となった。リーグ戦は30人が半年で18局を戦い、上位2人がプロ入りとなる四段に昇段できる。 里見は2013年12月に女性として初の三段になったが、その後体調不良で女流棋戦、三段リーグともに一時休場していた。女流棋戦では今年10月に女流王将のタイトルを奪取して1年5カ月ぶりに女流三冠となるなど、好調が続いている。(村瀬信也)