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2022年10月5日のブックマーク (1件)

  • 6 - 異能探偵(空っ手) - カクヨム

    広い室内に、方形に並んだ木目調のテーブルがまず眼に映った。奥の壁には移動式のホワイトボード。もっと小道具のごちゃごちゃした、小汚い部屋を壱八は想像していたが、殺風景な部屋を見て何だか肩透かしを喰らった気分だった。 「ん、誰だ君らは」 ホワイトボード手前のテーブルに、肩幅の広い禿頭の男性が独り腰かけていた。男の前には何冊もの薄い雑誌がバラバラに積み上がっていた。 「会社の人間じゃないな。何の用だ。誰の許可を得てここに来た?」 そう息巻く彼は、前の塞の神毒殺事件で、救護班の近くにいたスキンヘッドの男だった。 訝しげな眼で遠慮なく二人を見る男に、将門は新しい名刺を差し出し、柔らかな声つきで、 「夜鳥プロダクションの渕崎さんですね」 「ああそうだけど」 「初めまして。わちき、占い稼業を営む円筒将門といいます。話は伺ってると思いますが」 色香のある口調で囁くように言われ、スキンヘッドは思案顔で少々垂

    6 - 異能探偵(空っ手) - カクヨム
    karatte
    karatte 2022/10/05