世界各国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、発展途上国への感染拡大が懸念されている。東南アジアのミャンマーとラオスでは最近まで「感染者ゼロ」が続き、政府関係者は「健康的な食生活が国を守っている」などと自信を見せていたが、ウイルス侵入を止められなかった。検査能力不足から途上国ではサイレント・エピデミック(静かな感染拡大)が進行しているとされ、国際社会は懸念を深めている。(シンガポール 森浩) 「健康的な生活」が感染を防いだ?「国民のライフスタイルと食生活がウイルスから国を守っている」 ミャンマー政府スポークスマンは3月上旬、「感染ゼロ」の理由をこう説明していた。ストレスのない健康的な生活がウイルスを遠ざけている、との主張だ。あまりに楽観的な意見に地元ジャーナリストからはあきれる声が上がっていた。 ミャンマーは約5300万人の人口を抱えながら23日まで感染者がなく、「感染が確認されていない
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