新版 テロルの現象学――観念批判論序説 作者:笠井 潔作品社Amazon テロルの現象学はむかーし大学生の頃に読んだけれど、集合観念(みんなが熱狂してオージーしたり集団ヒステリー起こして殺し合ったりらりったり革命の学生運動とかでハイになっちゃったりする状態)でみんな集団自殺するのはいいけど、共同観念だとみんな社会奉仕させられるのでよくない、みたいな話でその主張の根拠がよくわからず、すごいんだと思い込もうとしたけれどやっぱり納得しきれなかったように思う。その後は、矢吹駆シリーズで何となくこの本の主張がわかったような気になったけど、結局どんな推理でも「現象学的直感です」で終わってしまって、何が現象学的直感なのかどうやってわかるんだよ! と思っているうちに、本もやたらに分厚くいいわけがましくなってきてそっちのシリーズも読まなくなってしまった。*1 今にして思うと、結局この集合観念がよくて共同観念