京都市動物園を歩くと、こんな掲示が目に入る。「ライオンの飼育を行いません」。あの百獣の王はもう見られない。飼育員の好き嫌いで決めたのでも、人気投票で決めたのでもない。大学と連携した研究機関でもある動物園が最新の知見から出した結論だという。京都市動物園はライオンに限らず、飼育している動物について、ユーチューブやブログ、インスタグラムなどで詳しく解説している。「なんだか説明の多い動物園だな」。そう感じた記者は園のからくりを探った。【山田奈緒】 なぜライオンを飼わないのか。その前に、ほかの動物の飼われ方をじっくり見ておきたい。 まず、ピンク色の美しいフラミンゴたち。アフリカなどの生息地では数千から100万羽ほどの群れで暮らす大型の水鳥だ。飼育エリアに鏡が設置されていた。大群の中にいるように見えて安心感が生まれるという。 さらに月1回、地面をふかふかに耕している。硬い地面との長い時間の接触や運動不
![「もうライオンは飼いません」 変わる動物福祉の現場 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/324cecc8d7221822ee40f7d334045f3319c86183/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2022%2F05%2F10%2F20220510k0000m040285000p%2F0c10.jpg%3F1)