進化論的な立場から、社会の中での GPL を考えてみる。 進化生物学とかである程度明らかにされた傾向として、 次のようなものがある。 - 利己主義者と互恵主義者には本質的な違いはないが、互恵主義者のほうが「自己」の範囲が広く(自分だけじゃなく、自分の家族や仲間のことも考えられるということ)、未来予測の期間が長い(長期で見て便益があれば、短期のコストは我慢できる)。 - 互恵主義者と利己主義者がひとつの環境に存在していた場合、互恵主義者は利己主義者に必ず負ける。 - 「利己主義者の集団」と「互恵主義者の集団」であれば、後者のほうが生産性が高い。 - よって、少しだけ賢い互恵主義者には、自分自身の生き残りのために、利己主義者を締め出して集団化する傾向が発生する。 - 少しだけ賢い利己主義者には、互恵主義者のフリをする傾向が発生する。 - ある程度の集団で協力の進化を可能にするのは処罰である。
ncube2曰く、"5月20日から公開される映画「ダ・ヴィンチ・コード」であるが、朝日新聞の記事によると、ロシアのキリスト教関係者が抗議活動を行っていて、一部ではハンストも起きているとのことだ。 また読売新聞の記事によると、フィリピンのマニラ市議会は「ダ・ヴィンチ・コード」の上映の禁止を求める決議が採択されたそうだ。 タイではラスト10分を削除する命令が検閲委から出たそうだ。 実はこれを書いている5月19日の朝5時時点では、「ダ・ヴィンチ・コードを配給するソニーの製品をボイコットしよう」という声明がアメリカのキリスト教団体から出たとの記事を某新聞系WEBで見て、「コレはタレコミものぢゃ」と思って、現在朝9時ちょっと前にもう一度確認しようと思ったら、ありゃ? 消えているよ(編集者注:産経新聞記事に同趣旨の記事が掲載されている)。 それにしても数年前に「これはイエスの遺体かも」ちゅう、やっぱり
2006年05月18日 民事裁判で殺人を認定 [ニュース] 読者からの質問メールに、今日の朝日新聞記事に関するものがあった。さる98年に死亡した男性の生命保険金の支払いを求める民事訴訟で、裁判官は受取人側が被保険者を薬物で死亡させたと認定し、原告敗訴としたという記事についてである。(ウェブ魚拓による記事のキャッシュ参照) そこで使われた薬物はサリチル酸化合物であったとされるのだが、朝日新聞記事には「市販のアスピリンなら、数十錠のむと致死的な量になる」と解説されていて、そんなもので人は死ぬのかというのが質問の中身。結論からいえば、「数十錠」のニュアンスの問題が多少あるものの、朝日の解説は間違いではない。アスピリンは30gもあれば人を死に至らしめることが可能で、要指示薬でもないため、誰でも処方箋なしに致死量を買うことが出来る。もっとも、この薬は吸収がかなり遅く、作用も飲んでコロリというような
Bill Thompsonはクリエイティブ・コモンズの批判的な友を自称している。わたしの考え方では、人が必要とするのはそのような友だけだ。しかし、われわれはそもそも争う理由がないところで争っているのではないかと思わざるを得ない(これもまた、最良の友人同士にありがちなことだ)。 Billはmoral rights [日本では“著作者人格権”にあたる]を信奉しており、クリエイティブ・コモンズはそうでないと思っている。より正確には、集団としてのクリエイティブ・コモンズあるいは個人としての私が、moral rightsを“考慮”も“理解”もしていないと考えている。曰く、レッシグとCCは著作権(copyright)を「単なる経済上の問題」と捉えているが、それは「米国の覇権主義」(革命後の抹消語リストに追加のこと)であり、容認できない・してはならないというのがBillの主張だ。 米国を強く批判すること
“Progress”and Freedom Foundation (PFF)はGoogle Print裁判の出版社側に加わったようだ。PFFのJames Delongは「Google Printと航空のアナロジー:レッシグの偽りの歴史」と題する電子メールを方々に送っている。Googleが最初に訴えられたときにわたしが書いたblog記事への反応がその内容だ。 Delongいわく(ありがとうNeil): Google Printに関する最近のBlogで、スタンフォードの法教授ラリー・レッシグは著書Free Cultureの中心ともなっているある物語を繰り返している。レッシグは1946年に航空機の騒音を巡って争われた合衆国政府vsコーズビー事件を採りあげ、この事件への判決は土地所有者の財産権は天まで達するという古い法理論を却下して航空時代への道を開いたものであり、すなわち空を共有のコモンズと認
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