そんな研究に取り組んでいるのが、東京大学講師の鳴海拓志氏だ。VR技術と認知科学・心理学などの知見を融合し、別の感覚の情報を補完することである感覚を作り出す「クロスモーダル」研究の第一人者だ。 鳴海氏は昨年、VR空間内でどこまでも真っすぐ歩き続けられる「Unlimited Corridor」というVRシステムを発表した。しかも現実で必要なスペースはわずか6m四方ほどで、広い部屋はいらない。一体どういう仕組みなのかは、ぜひ本文を見ていただきたいが、実用化されてゲームに応用されればなんともわくわくする技術ではないだろうか。 (画像はWebpage of Keigo Matsumotoより) また鳴海氏は、VRに香りや味を付加する研究にも取り組んでいる。映像や音と違って届けるのが難しそうだが、人間の感覚の特性をうまく使えば再現できる可能性があるという。 VR研究のキーマンに、最新のVR事情と人間の