宮内庁が編さんを進めてきた昭和天皇の活動記録「昭和天皇実録」が24年余りかけて完成し、21日、天皇皇后両陛下に奉呈されました。 内容は来月中頃に公開される予定です。 天皇実録は、歴代の天皇の活動を後世に伝えるため、天皇の日々の動静などを客観的な資料を基に日誌のような形で年代順に記した記録集で、宮内庁は、平成2年から24年5か月かけて「昭和天皇実録」を完成させました。 21日は、午後2時に両陛下のお住まいの御所で、宮内庁の風岡長官から合わせて61巻、1万2000ページ余りからなる正本が、両陛下に奉呈されました。 「昭和天皇実録」は、宮内庁の公文書や側近の日誌など、およそ3000件に上る資料を基に編さんされ、天皇の在位期間の長さや激動の昭和の時代を反映して、歴代の天皇実録の中で最も長編になりました。 当初、平成17年度に終わる予定だった編さん作業は、新たな資料の発見などで2度にわたって延長され