好調が続くNHK大河ドラマ「真田丸」。第22回の「裁定」では、豊臣秀吉(小日向文世)を判事役に、沼田の領有権をめぐる、原告・北条、被告・真田による“戦国裁判”の様子が描かれる。 北条の代理人は重臣の坂部岡江雪斎(いたべおか・こうせつさい=山西惇)、対する真田は信繁(堺雅人)が務め、徳川方の証人として本多正信(近藤正臣)も加わる。脚本を書いた『12人の優しい日本人』(91)、監督をした『清須会議』(13)など、裁判劇好きの三谷幸喜らしい設定だ。 ドラマの展開が風雲急を告げる中、北条家の鍵を握る氏政、氏直親子、そして江雪斎を演じている高嶋政伸、細田善彦、山西にそれぞれ話を聞くことができた。 後北条氏の第4代当主・氏政を演じている高嶋は、過去の大河ドラマでは、「太平記」(91)の足利直義、「秀吉」(96)の豊臣秀長と、兄を助ける弟キャラを好演したが、今回の氏政役は一転、くせのある“怪演”が