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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (34)

  • 『ダークナイト』~苦悩映画の最高傑作: たけくまメモ

    シリーズ物の娯楽映画の中にあって、「特別な作品」として突出してしまう一がおうおうにしてあります。たとえば「007シリーズ」の『ロシアより愛を込めて』であるとか、「ルパン三世」における『カリオストロの城』のような作品です。シリーズというわけではありませんが、中川信夫監督の『東海道四谷怪談』も、芝居を含めて同じ原作が何百回もリメイクされている中での「特別な作品」だと言っていいでしょう。 いずれもシリーズ物に来内包されている「設定とキャラクターの面白さ」に加えて、スタッフや役者の才能が絶妙のタイミングで絡み合って、シリーズでも二度と再現できないような、奇跡的傑作になってしまったものです。 現在公開中のクリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』もまた、「特別な作品」であります。『バットマン・ビギンズ』に続く、「新生バットマン」シリーズの最新作。これも60年代のTVシリーズや、ティム・バートン

  • まんが・条例のできるまで(1992年作品): たけくまメモ

    今回の都条例改正は、なにやら議決が先送りになるのではという観測が流れていますが、決議は明後日19日であり、また仮に19日に結論出なかったとしても、単に先送りになるというだけなので、予断を許さぬ状況が続いていることは間違いありません。 この種の表現規制を法的に行おうとする動きは大昔からありまして、だいたい15年から20年周期で繰り返される問題であります。90年代初頭にもいわゆる「有害コミック規制問題」が巻き起こったことは記憶に新しいところです。 このときは、1992年に大阪府の「青少年健全育成条例」が改正されました。これは「府知事が有害と認めたマンガを含む出版物やビデオ等を「有害図書」として指定することができるというもので、今回の東京都の条例改正と非常によく似ていました。このときも、マンガ家や有識者の間から「曖昧な基準で表現の自由を制限できる条例は、違憲の疑いがある」として、疑問や反対の声が

  • 精華大学による「東京都青少年健全育成条例改正案」に対する意見書: たけくまメモ

    日15日午前、東京都議会の民主党会派を京都精華大学竹宮惠子マンガ学部長らが訪れ、精華大学マンガ学部教授会一同による「東京都青少年健全育成条例に対する意見書」を提出しました。ついで、東京都庁で里中満智子氏・竹宮惠子氏・藤由香里明治大学准教授らがマスコミに向けて記者会見を開き、午後2時から都議会議事堂第二会議室において一般参加者を交えて説明会とディスカッションが開かれました。 午前中の模様は京都新聞などでも報道されましたのでご参照ください。 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100315000092&genre=A2&area=K00 ↑漫画性表現規制「議論慎重に」 精華大学部長ら 都の民主会派に意見書 俺は2時からの集会に参加しましたが、100人収容の会議室にマンガ家・業界関係者・マンガファンが300人も訪れ、立錐の余地なき盛況ぶり

  • 「非実在青少年規制」緊急反対集会が都庁で開催されます: たけくまメモ

    例の「非実在青少年規制」の条文を含む東京都の「青少年健全育成条例」改定の動きにつき、マンガ家・評論家・出版社有志による緊急集会が週明け15日月曜日に開かれるようです。以下、藤由香里さんのmixiより、現時点で公開可能な部分を紹介します。 <記者会見> 午後1時~ 東京都庁6F 記者クラブ (一般参加不可) 記者会見では業界団体の方はそれぞれひと言程度、マンガ家さんメインになる予定です。 <緊急集会> 午後2時~4時 都議会議事堂 2F 第二会議室 (定員100名) 「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」 *ここには、都合がつくクリエイター、マンガ家さんにできるだけ集まってもらいたいと思っています。もちろん、この問題に関心をもつ一般の人や記者の方も。 当日の記者会見には、里中満智子・竹宮恵子・森川嘉一郎・呉智英・藤由香里・中村公彦などの方々が参加されると

  • 都条例「非実在青少年」規制問題について: たけくまメモ

    えー、ネットですでにご存知の方も多いと思いますが、この2月24日に、東京都議会で「青少年健全育成条例」の「改正案」が出され、この中に「非実在青少年」の性的描写を取り締まろうという条例が入っていて、それがこのまま黙っていたら議会を通過してしまいそうだというので、大騒ぎになっています。 この問題については、わざと議論の余裕を持たさずにスピード採決に持ち込もうとするかのような動きがあり、「イメージを取り締まる」という前代未聞の条文は、拡大解釈による恣意的な運用が懸念されていまして、表現の自由に抵触する重大な結果をもたらす危険があります。 この問題につき、すでに明治大学准教授・藤由香里さんから詳しい経緯の報告と、条例の危険性を訴える見解が出されています。京都精華大学でも、昨日の教授会でこの問題が取り上げられ、マンガ学部を擁する大学としての、公式な反対声明を出すことで議論がまとまりました。 藤

  • 『バクマン。』読みました: たけくまメモ

    昨日『バクマン。』(大場つぐみ・小畑健)の1巻が出ていたので書店にて購入。実は俺、『バクマン。』読むのはこれが初めてです。 もちろん連載前から話題になっていたことは知っていましたし、コメント欄でも俺の感想を聞きたい旨の書き込みが多数寄せられていたので、当然気になってはいました。ただ俺、昔から気になる作品は単行が出るのを待ってから読む習性がありましてね。『デスノート』も単行で読んだ口ですし。俺は高校時代から単行派なんですよ。中学の頃までは、『デビルマン』とか『漂流教室』とか、雑誌連載を熱中して読んでいましたけど。 俺が過去10年のマンガの最高傑作だと考える『デスノート』コンビの新作で、「マンガ家志望者二人組が主人公のマンガ」であり、加えてタイトルが『バクマン。』ですから、『サルまん』を想起する人が多いのは仕方がないことで、ここはひとつ俺の反応が知りたい、という人がいるのも当然でしょう。

  • 続・オタクはいつから差別されていたのか?: たけくまメモ

    昨日、ミクシイのメッセージでDさんという方から、「アニメマニアについて扱った、古いテレビ番組をネットで見つけました。これについて伺いたいことがあります」と、ニコニコ動画のURLを送ってきました。そのURLが以下のものです。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1541995 ↑ニコニコ動画「元祖腐女子・高画質版」 これは1983年3月12日(おそらく)の「ズームイン朝」からのもので、前半が劇場アニメ『クラッシャージョウ』初日に前日から徹夜した若者たちにマイクを向けたもの、後半が前年開店したばかりの大阪SFマニア・ショップ「ゼネラルプロダクツ」に訪問取材しているものです。 店内には1981年制作の「DAICONⅢ」のキャラクターグッズが映っています。これを制作した団体が今のGAINAXの前身であるDAICON FILM。これとゼネプロの代表はどちらも岡田斗司夫氏

  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(2)

    ●すでにモラルや精神論で解決する問題ではない 少し更新が開いた間に、当方のエントリに対していくつかのブログから反響があったようです。その中で、現状認識において俺の考えに近いと思ったのが、agehaメモさんの「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した」というエントリでした。 http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080610/p1 ↑agehaメモ「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した」 プロフィールがなかったのでどんな方かはわからないんですが、解決策の一例としてあげられた「フリーマガジン」の案を除いては、俺の考えとほぼ同じです。以下、俺が「そう、そうなんだよ!」と思った箇所を同エントリから引用します。 《 問題の根っこは、共にサクヒンを作り上げるべき「編集者」が「出版社のサラリーマン」である事、であるように

  • 個人・ブログ・組織: たけくまメモ

    「マンガ界崩壊を止めるためには」の続きを今書いています。「ずいぶん、大きく出たタイトルだな」と知人には言われましたが、俺としては、現役のマンガ家が大手出版社を訴えるということは、もちろん前例がないことだし衝撃的ではあるのですが、雷句誠氏を擁護する形で書かれた新條まゆさんのブログエントリや松永豊和氏の内幕暴露小説など、「業界内部」からこうした声が「今になって」出始めたことに、「時代の動き」を感じて、このタイトルで書こうと思ったのです。 ところがどうも日中に書き上がりそうもありません。明日は仕事があって、これからその準備をしなければなりませんので、「(2)」は明日の夜以降になってしまいそうです。必ずアップしますのでしばらくお待ちください。 ところで続編でもたぶん触れきれないので、今書いておこうと思うことがあります。それは、今回の裁判が、従来のマスコミ報道の範囲を超えて、当事者がブログで見解を

  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(1)

    マンガ家・雷句誠氏が6日に小学館を提訴してから3日が経過しました。その間、この問題はネット中を駆け回り、今さら何かを書こうにもすっかり出遅れた感じになってしまいました。もちろん俺も何か書こうとは思っていたのですが、この件に関しては、現時点では雷句氏側の見解(訴状と陳述書)しか公になっていないので、なんとも言えなかったというのが正直なところです。 http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html ↑雷句誠の今日このごろ。「(株)小学館を提訴」 新聞報道を読んでも、雷句誠氏が小学館に原稿を紛失されて損害賠償を提訴したという事実関係以外は、まだ何も書かれていません。小学館としては「訴状が届いていないのでコメントできない」の一点張りで、問題が公になったのは金曜日でしたから、訴状が届かないのは仕方がないです。それで、明けて月曜夕方になるまで様子を

  • 健太郎。パスタとピザは: たけくまメモ

    こないだ父親が運転する車に乗っていたんですが、信号待ちをしている間にこんなことを言い出ました。 「健太郎。パスタとピザは、同じか?」 いきなりだったので、質問の意図がわからずキョトンとしておりますと、 「パスタはピザなのか?」 「お父さん。パスタもピザも同じイタリア料理だけど、違うものだよ」 「違うのか?」 「違うよ。ピザはイタリアのお好み焼きみたいなもので、パスタはスパゲティのことだよ」 「なんでスパゲティがパスタなんだ」 「知らないよ! 同じものを違う名前で呼ぶことってあるだろう。醤油をムラサキと言ったり」 「まぎらわしいな」 「まぎらわしくないよ! なんでいきなりそんなこと聞くんだよ」 「今朝の新聞に折り込みチラシが入っていてな」 「ああ」 「近所にイタリアでピザ選手権のチャンピオンになった人の店ができたんだ」 「そうなの。そのチラシにパスタって出てたんだ」 「そうだ。“パスタとピザ

  • 【業務連絡】「マンガ評論家」を辞めます: たけくまメモ

    竹熊と現在仕事関係にある出版社各位、またこれから仕事を依頼しようと考えておられる出版社、特に雑誌編集部の方にお願いがあります。 これから年末進行に向け、各社様とも企画立案されたり、すでに動いておられることと思います。ご苦労さまです。それで「今年のマンガ・ベストテン」とか「最新のおすすめマンガ特集」などを考えておられる方もいらっしゃるのではないかと思います。すでに二社から私に打診が来ました。 しかし、誠に心苦しいのですが、ふたつとも辞退させていただきました。 私は「マンガ評論家」と自分から名乗ったことは一度もないのですが、代表作が『サルまん』であったり、マンガに関するエッセイ集を過去に出していますので、世間では「マンガ評論家」と思われているようです。これまでは特に不都合もなかったので、私もそう呼ばれることを許容していました。 自分では名乗ってないのに「辞めます」というのもヘンなのですが、放っ

  • 「見ザル言わザル聞かザル」の謎: たけくまメモ

    ←尼僧物語 昨日、アマゾンから取り寄せたオードリー・ヘプバーン主演の『尼僧物語』を見ていたんですよ。1930年代のベルギーで、アフリカで看護婦をやる目的で修道院に入門して尼僧になる女性の物語で、実在の人物をモデルにした小説が原作らしい。監督が名匠フレッド・ジンネマン、オードリー入魂の演技もあってなかなかの傑作でした。映画会社(ワーナー)も「尼さんの映画なんて誰が見る」と最初は乗り気ではなかったみたいですが、脚を読んだオードリーが出演を熱望したため、しぶしぶ製作を許可したところ、この時点(1958年)でのワーナー史上最大のヒット作になってしまったらしい。残念ながら前のDVDは品切れみたいで、マーケット・プレイスで購入したんですが、この12月に再発売になるみたいなので見てください。撮影が非常に美しい作品です。 それで題なんですが、この映画の中で、アフリカに行ったシスター・ルーク(ヘプバーン

  • たけくまメモ : 【著作権】とんでもない法案が審議されている

    先週あたりから一部で話題になり始めているので、すでにご存知の人もいるかもしれませんが、著作権法の改定を視野に入れたとんでもない法案が日国政府関係者によって審議されていますので、ご存知ない方のためにこの場で報告したいと思います。 「とんでもない審議」というのは、もちろん俺自身が「とんでもない」と思っているわけですが、もしこの審議に基づく著作権法改定がなされた場合、俺だけではなく、およそ表現行為をするもの全員にとって、プロアマ問わず等しく重大かつ深刻な影響を与えることになるのではないかと思われます。 今の動きをかいつまんで書くなら、「著作権法の非親告罪化」に向けた準備が政府機関によって進行しているいうことです。これまでも現在も、著作権侵害というものは「侵害されたと思う側」が民事裁判に提訴するなり、あるいは刑事告訴をしない限り逮捕することも裁判を起こすこともできない「親告罪」とされているわけで

  • 夢オチはなぜ悪いのか?(4): たけくまメモ

    うる星やつら2... 旧年中から続いてました「夢オチ」シリーズですが、今回で一応のピリオドにしたいと思います。書いていてわかったんですが、この問題なかなか奥が深い。コメントで指摘された作品で俺も読んでないものもあり、さらに勉強を深めていずれきちんとした文章にできたらいいなあと思っております。 今回は「異次元オチ」または「虚構オチ」とでもいいましょうか、そういうのを取り上げたい。これはしかし、俺が便宜上名付けただけなので、正式な名称なり、もっといい呼び方があるかもしれませんが。 これはどういうオチなのかと申しますと、一応夢オチなんですが、夢から覚めたら現実、ではなく異次元の(または虚構の)世界だった、というようなものです。前回述べた「二段オチ」の変化型ではあるのですが、ちょっと違うのでもう少し説明しましょう。 普通「夢」に対比される言葉は「現実」になりますよね。夢から覚めればそれは現実、通常

  • 夢オチはなぜ悪いのか?(3): たけくまメモ

    楳図かずお文藝別冊 KAWADE夢ムック 夢オチが許されるケースの二番目としまして「二段オチ」をあげたいと思います。文字通りオチが二重にあるというやつ。最初のオチがフェイントとなることが多く、その次に来るオチが真のオチになるわけですね。それで、このフェイント部分に夢オチをあえて持ってくるケースが非常に多いんですよ。 ある恐怖的な事態が起きるとしますよね。なんか脱出口のない密室で、全身ドロドロのバケモノがヒロインに迫ってくると。かなり怖い状況ですよ。それでドロドロが身体に触れるか触れないかのところで、ギャーと叫んで目が覚める。 「アラ夢だったのネ……」 で、ヒロインも読者もほっとするわけです。ベッドから窓辺を見やるとお日様が燦々と輝いている。階下のキッチンからはお母さんが「ご飯ですよ」と声をかけてきます。「ふあああい…」なんて、ヒロインが眠い目をこすって起きあがりますね。それで自室のドアを開

  • 夢オチはなぜ悪いのか?(2): たけくまメモ

    The Best of Little Nemo in Slumber Land では許される夢オチとは何でしょうか。いやどんな理屈をつけても夢オチは夢オチ、絶対に許されないと考える人もいるでしょうが、それはやや早計というものです。たとえば前回も触れた『不思議の国のアリス』ですが、オチが夢であることをもってことさらに非難するような声を、俺は聞いたことがありません。 もちろん『アリス』は百数十年も前の作品ですので、時代性を考えたら仕方がないという意見もあります。つまり当時は現代ほど「物語」が進歩していなかったが、アリスにはナンセンス・ファンタジーの古典としての価値があるからいいのだと。そもそも古典とはその時代の価値観に立脚しているがゆえに、現代の視点で見れば変なところがあるのが当然で、でも歴史的価値がこれを上回るからOKなのだと。 まあ、たしかにそれも一理はありますが、当にそれだけなんでしょ

  • 夢オチはなぜ悪いのか?(1): たけくまメモ

    不思議の国のアリス・オリジ... おととい、今年の多摩美学生作品で「夢オチが目立った」と書きました。もちろん「夢オチはよくない」という文脈で俺はそう書いたわけです。世間的にも「夢オチ」は、やってはいけないオチの筆頭として認識されておりますね。これはマンガに限らず、小説にせよ映画にせよ、およそ物語を扱うジャンル全般でそういうことになっているようです。 ただ、そうはいってもなくならないのが夢オチというもの。 そもそもルイス・キャロルの時代から夢オチはあるわけです。いや『荘子』の「胡蝶の夢」とか、そういう夢テーマものまで含めればおそらく有史以来、もしかするとその前から存在するのではないでしょうか。文学史に詳しくないんでアレなんですけど、たぶんそうだろう。つまり夢オチには悠久の歴史がある。そればかりか今も生まれているということは、何か「夢オチが存在する理由」のようなものがあるのではないだろうか。と

  • 森進一はどうするべきか: たけくまメモ

    オン書きです。「コレクター考」の途中ですが、前回川内康範先生のことをチラリと書いたので、いま巷を騒がせている森進一の「おふくろさん」問題について少し意見を述べたいと思います。詳しい経緯は報道に譲りますが、結論をいうなら、これはなんと言っても森進一が悪い。自分の詩に他人の書いたフレーズを勝手に付け加えられて、喜ぶ作者なんかいないですよ。当時の事情はどうあれ、10年前に先生から強く抗議されて、一度は謝っていたわけでしょう。 しかも相手はあの川内先生ですよ? 「おふくろさん」「骨まで愛して」「伊勢佐木町ブルース」「死ね死ね団のテーマ」など幾多の名曲を作った芸能・歌謡界のドンであるばかりか、「月光仮面」「レインボーマン」などヒーロー番組を生んだ「オタクの父」でもあり、政界にあっては右翼・民族派の論客として歴代総理大臣の私設政策顧問をつとめ、70年代には当時の警視総監から乞われて「警視庁の歌」を作り

    kashmir108
    kashmir108 2007/02/28
    "しかも相手はあの川内先生ですよ? 「おふくろさん」「骨まで愛して」「伊勢佐木町ブルース」「死ね死ね団のテーマ」など幾多の名曲を作った芸能・歌謡界のドンであるばかりか、「月光仮面」「レインボーマン」な
  • コレクター考(2)コレクションは病気である(二): たけくまメモ

    「何が危ないのですか?」と俺が問うと、シャイニング氏はニタリと笑って引き戸を開け、部屋の隅を指さして、「不審者が部屋に侵入した瞬間、赤外線センサーが感知して、あそこからタタミ針が発射される仕掛けになっているんです。死にはしないですが、針先には煮詰めたニコチンが塗ってあるので、とても痛いうえ、傷口がなかなか治らないようにしてあります」 「ものものしいですねえ。なぜこのような仕掛けを?」」 「もちろんコレクションを守るためですよ!」 と彼が示した部屋の内部を見て俺は息を呑んだ。部屋は六畳間くらいだろうか、そんなに広くはなかったのだが、中央に万年床が敷いてあり、布団の四隅に沿ってビッシリと天井までマンガが平積みされているのだ。冬の豪雪地帯で、道路だけ除雪されて道の両側が高さ数メートルの「雪の壁」になっている風景があるが、あのような感じで、まさに「マンガの壁」である。よくも床が抜けないものだと思っ