水深7〜8メートルの海底に立ち、長さ約5メートルの竹やりを持って敵の上陸用舟艇を突く。竹やりの先には爆弾。海の底に立つ若者たちは、ゴム製スーツに潜水用のヘルメット姿だった――。実に非人間的な“人間機雷”の訓練が第2次世界大戦末期、神奈川県の三浦半島周辺で行われていた。上陸しようとする米軍を、命と引き換えに一撃する作戦だった。この訓練に参加していた鈴木道郎さん(88)は「死なんように、死なんように、実戦に行くまで死なんように」と考えていたという。海底に伏した龍を思わせることから「伏龍」と呼ばれた特攻作戦。関係者の証言をたどった。(Yahoo!ニュース 特集編集部)
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