千葉県大多喜町の第三セクター「いすみ鉄道」は、国内で唯一の現役車両として鉄道ファンに人気のある旧国鉄気動車「キハ52」車両の重要部検査に入った。2020年2月27日に、鉄道車両の「車検切れ」となったことを受けた措置で、検査によりキハは今後もしばらく走り続けることになる。 重要部検査は、法令に基づき鉄道車両に義務付けられ、気動車は4年に1度対象となる。検査しなければ廃車となるが、分解検査する費用が多額で経営難の同鉄道にとっては懸案になっていた。一方でキハは旧国鉄時代に全国各地で運行された代表的なディーゼル車両で52形は同鉄道でしか運行されておらず、全国からファンが訪れる人気車両となっている。検査切れによる廃車を危ぶんだNPO法人…