JR九州は19日、九州と東京を結ぶ寝台特急「富士」(大分―東京)と「はやぶさ」(熊本―東京)を来年3月14日のダイヤ改正に伴い、廃止すると発表した。青い車体から「ブルートレイン」の愛称で親しまれた寝台列車は、すべて九州から姿を消し、約半世紀の歴史に幕を下ろす。 JR九州によると、日本初の寝台特急「あさかぜ」が1958年に博多―東京間で運行開始。「はやぶさ」は60年に西鹿児島―東京間、「富士」は64年に大分―東京間で運行を始めた。2005年からは、門司―東京間を1編成でつなぎ、1日1往復している。 利用者はこのところ年を追って減少。07年には1日の平均利用者が百数十人にまで減った。 飛行機などの高速交通機関の普及により、寝台特急の廃止が相次ぎ、今年3月に「なは」(熊本―京都)「あかつき」(長崎―京都)が廃止されてからは、「富士」「はやぶさ」が九州を走る最後のブルートレインとなっていた。 車両