近畿日本鉄道グループは2日、近鉄百貨店阿倍野本店へのマイカー利用客を対象に、最寄り駅で近鉄電車に乗り換えて来店してもらう「パークアンドライド」を、平成26年春までに本格導入すると発表した。 建て替えにより日本一の高さとなる商業ビルで阿倍野本店がオープンするのを機に、周辺の渋滞緩和と環境負荷の軽減を図る。 駅周辺の駐車場を増やし、駐車料金が無料となる時間を長くするほか、購入した品物を無料配達するなどの優待サービスを検討している。 近鉄グループは20年1月から1年間、パークアンドライドを試験的に実施。1日平均約30台の利用があり、二酸化炭素約40トン分の排出削減につながった。 試験実施中の調査によると、利用者の6割がリピーターとなり、9割以上が本格導入を望んだという。