「メール暗号化ソフトの利用率29.4%」という不思議な調査結果 (須藤 慎一=ライター) インターネットを利用する個人のパソコンユーザーの29.4%が「電子メールの暗号化ソフト等を利用している」という調査結果が出た。情報処理推進機構が2007年12月に発表した「2007年度第1回 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査報告書」の54ページに書いてある。 約30%とは多すぎはしないだろうか。「1%にも満たない」と思っていた筆者が遅れているのか。それとも、アンケート回答者の考える「電子メールの暗号化」と、筆者が考えるそれとは異なるのだろうか? 一般のパソコン利用者は、メールの暗号化について誤解している可能性がある。 セキュリティ対策の実施状況を尋ねる設問 この調査は、個人のパソコンユーザーの情報セキュリティに関する意識や行動を調べる目的で、独立行政法人情報処理推進機構が200