1950年代のアメリカのSF雑誌の表紙には、ロボットがよく描かれていた。それも人類の滅亡後の世界という設定だ。 「Fantasy and Science Fiction」誌では、人類も滅亡し、太陽が赤色巨星化した世界で(となると数十億年後だ)、ロボットがステレオで音楽を聴いているなんて絵があったし、「FANTASTIC UNIVERSE SCIENCE FICTION」誌では、核戦争後の廃墟の町で、ロボットたちが空飛ぶ円盤のようなバスを待つ絵があった。 そうした絵の背景には、米ソ冷戦時代で、核戦争の危機を身近に感じていたこともあったのだろう。人類は愚かにも核戦争で滅亡し、その後にはロボットたちの世界がやってくると、当時の画家たちは皮肉っぽい絵を好んだのかもしれない。 このようにロボットは、人間の住めない過酷な環境でも活動できると考えられている。 実際には放射能に対しては、現在のCPUは弱い