『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』鑑賞。 『X-MEN』シリーズ最新作はミュータントチームX-MEN誕生前夜を描いたプリクエル。監督はアメコミ原作映画の傑作『キックアス』のマシュー・ボーン。だが、本作には『キックアス』というよりも彼のイギリス人としての趣向が強く影響しているのではなかろうか? 話は悪のミュータント軍団による世界征服の陰謀を突き止めたCIAの要請により、チャールズ・エグゼビアによる善のミュータント軍団=X-メン結成と彼らの最初の戦い。 世界征服! といえば監督のお里イギリスにはMI6所属の007:ジェームズ・ボンドがいるのだが、スタジオの倒産やら何やらで新作もしばらくは無く、最後に作られたのは死んだ恋女房に捧げる涙の復讐というメソメソした代物。敵だって利権にありつこうと軍部に言い寄るビジネスマンと、揃ってシオシオである。 そこへきて、マシュー・ボーンが60年代を舞台
〜いきがかり上『トイストーリ−3』のオチについて話してます〜 タランティーノ去年のベスト20、トップ1にはまさかの『トイストーリ−3』で、しかも5位にディズニーの新作『塔の上のラプンツェル』、17位には『ヒックとドラゴン』までランクイン。ハリウッド製3DCGアニメ群はピクサーに引っ張られるように高水準な作品が並んでいるので当然といえば当然だが、あのボンクラ大将がアニメを、しかもよりによって1位に選出とは!っと思うところだが『トイストーリ−3』にはその称号を得るに足る説得力があるのも事実だ。 シリーズ出発点こそ「もしもオモチャが自分の意志を持って動けたら?」というファンタジーだったが、この最新作ではバズやウッディの持ち主、アンディの高校卒業→大学の寮への引っ越しで捨てられてしまうというオモチャにとって最大の危機を向かえる。 人間の愛着に不信感を抱くピンクの熊ロッツォの妨害によりアンディのオモ
こんにちは。「Bootleg」編集長の侍功夫です。 12月5日(日)に京急蒲田駅下車、大田区産業プラザPIoにて開催される文学フリマで「Bootleg」最新号を発表します。 今回の最大のピンチはボクの部下がもの凄く忙しい盛りに出社拒否をキメこんで、約1ヶ月休みが取れないほどの激務に追われた事です。あと、調子こいて台割(本の設計図)作らずにいたら6ページほど空いてしまう事態にも直面しました。 そういった、毎度々々の怠惰な編集プランですが、ケツでピッチリ合わせるブードゥーエディティングを炸裂させている予定です。まだ入稿してません。 Bootleg Vol.2 Love Story もくじ 対談:雨宮まみ×峰なゆか 恋愛映画狂想曲 『(500)日のサマー』大解体! 深町秋生 耐えしのべ。親と一緒に セックスシーン とみさわ昭仁 殺したいほどI ♥ YOU 妻殺し映画の系譜 古澤健 恋愛やめますか
「インセプション」鑑賞。 大傑作。夢に潜入するSF映画であり、難攻不落のターゲットを海千山千の仲間と計画を練って実行するケイパーものであり、要塞に攻め入るアクション映画であり、別れた女房に狙われるサスペンスであり、それらをまとめるセカイ系の話でもあるという、複雑な入れ子の多重構造でそれぞれがそれぞれに有機的に繋がっていく手の込み用である。 20歳になるまでに「紫の鏡」という言葉を忘れないで覚えていると死ぬ。という都市伝説の巧妙なところは人が意識的にコントロールできない記憶の性質を突いているところだ。嫌な思い出や心に深い爪痕を残すキツい言葉、恥ずかしい失態、グロテスクな光景など。忘れたい記憶は忘れたいと強く願えばそれだけ強く記憶に残る。やっかいな記憶の中でも好きな異性に対して抱いた罪の意識は、もしその相手と会えず詫びも償いもできなければ改訂できないまま一生ベットリとついてまわるだろう。 「ダ
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