特別なことはしていない 今年88歳の米寿を迎えましたが、いまでも現役の医師として患者さんを診ています。こう元気でいると、よく「何に気をつけているのですか?」と聞かれますが、特別なことをしているわけではありません。 むしろ、ここ40年、私には休肝日がありません(笑)。一番好きなのは生ビール。夕食の際は、必ず中ジョッキを2杯いただく。その後で、焼酎やウイスキーのロックなどを3杯ほど。これが健康にちょうどいいんです。 こう語る帯津三敬病院名誉院長で医師の帯津良一氏は、これまで大病にかかったことはなく、若い頃に盲腸の手術をしたのみ。いまでも毎日病院で診察をする「スーパードクター」である。 専門はがん治療で、自身が院長を務める病院の患者の大半はがん患者。日頃、「死」に向き合っていることから、人生について達観した考えを持っている―。 本誌記者はそんな帯津氏に「長寿の秘訣」を聞くべく、埼玉県川越市にある