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ブックマーク / erlkonig.hatenablog.com (3)

  • 『うみねこのなく頃に』のミステリー・リベンジっぷり - 魔王14歳の幸福な電波

    紹介ページに掲げられた謳い文句、「推理は可能か、不可能か」という文面を見たときは、正直「無茶しやがって……」と思いました。明らかに「ひぐらし」での失敗を意識してのこの惹句ですけど、ひぐらしで「推理小説」的フォーマットに対する詰めの甘さを露呈した竜騎士さんの言葉としてはあまりにも挑発的かつ大言壮語に思えたからです。 作品は、ジャンル的には連続殺人ミステリーになるかもしれません。しかし、だからといって推理が可能であることを保証するものではありません。 この宣言が、ミステリーからの単純な撤退を意味する言葉であるはずはありません。口先では「推理による真相の看破は不可能だ」と脅しつつも、実際は「推理してみろ、推理してみろ」としつこく煽っているからです。「推理小説」をことさら意識し、その愛好者の気を引こうとする挑戦的な言い回しをしている以上、そこには今度こそ「推理小説」愛好者でも満足できる作品を作ろ

    『うみねこのなく頃に』のミステリー・リベンジっぷり - 魔王14歳の幸福な電波
  • 「アンチミステリーVSアンチファンタジー」の行く先 - 『うみねこのなく頃に』の捉え方について - 魔王14歳の幸福な電波

    かつてミステリーの素人だった竜騎士さんは前作から一年を経て、取り返しがつかないほど理屈を知ってこの世界に戻ってきました。*1 前作『ひぐらしのなく頃に』のミステリー的失敗は、いまや語り草とも言えるありさまで知る人に知れ渡っています。その反省と超克のため、竜騎士さんははミステリーというジャンルに関するひと通り以上の素養を学んだようです。ある種の理論武装をした彼が新シリーズとして発表したのがこの『うみねこのなく頃に』で、この辺の話は第一作公開直後の記事『うみねこのなく頃に』のミステリー・リベンジっぷりに書いたとおりです。 学んだと言っても門外漢である彼はやっぱりどこかズレていて、ミステリーというジャンルの文脈そのものに乗っかって作品を作るということはしてくれません。けれど、『うみねこのなく頃に』がミステリーの文脈をそれなりに理解していなければ決して作ることのできない作品であるのも事実でしょう。

    「アンチミステリーVSアンチファンタジー」の行く先 - 『うみねこのなく頃に』の捉え方について - 魔王14歳の幸福な電波
  • 竜騎士07のミステリーが「本格推理」でない単純な理由 - 魔王14歳の幸福な電波

    格ではない 『うみねこのなく頃に』のミステリー的側面を語るために一点はっきりさせておかなければならないのは、作がある種の定義における「格推理」の論理によっては作られていない、そもそもそれが目指されていないという点です。たしかに作は「プレイヤーが作中の謎に挑む」という構図が採られています。けれど、だから作が「格推理」の文脈で読み解くべきものだと考えるのは早計ですし、その要件を満たしていないから不完全であると批判するのは少々筋違いです。 作が格推理の文脈に当てはまらない点は色々考えられます。でもまず根的なところで、作は「真相の看破に必要な情報は、出題段階で全て明かされなければならない」という格推理の基的な要件*1を構造上まったく満たしません。それを指向してもいません。なぜなら作は「推理→検証→新しい事実の発見→推理→検証→新しい事実の発見→……」という過程を繰り返しな

    竜騎士07のミステリーが「本格推理」でない単純な理由 - 魔王14歳の幸福な電波
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