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  • 成層圏気球 どこまでコントロールできるのか? - 山内正敏|論座アーカイブ

    成層圏気球 どこまでコントロールできるのか? スパイ目的かどうかの議論の前に、基知識を知って欲しい 山内正敏 地球太陽系科学者、スウェーデン国立スペース物理研究所研究員 米国の上空を横断した中国の気球を巡って、米中の対応が加熱し、ブリンケン米国務長官の訪中が直前になって延期される事態となった。どんな理由であれ、領空に気球が入る可能性があるなら、事前の了承を取るのが礼儀だし、少なくとも前もって通告すべきだろう。だが、大西洋に抜けた直後の撃墜など、10年前では有り得なかった米国の反応も気になる。 気球が中国の主張するように気象観測目的だったのか、それとも米国の主張するように軍事目的(なかでもスパイ目的)だったかどうかは現時点(稿執筆の2023年2月11日)では分からない。しかし、関連報道を見ると軍事・緊張視点の論評ばかりで、空気の薄い成層圏仕様の特別な気球「成層圏気球」に関する基情報が完

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    kazu_y 2023/02/14
  • HPVワクチンと名古屋スタディ/下 - 鈴木貞夫|論座アーカイブ

    HPVワクチンと名古屋スタディ/下 3万人調査の結果は「子宮頸がんワクチンと接種後の症状に関連はなかった」 鈴木貞夫 名古屋市立大学大学院医学研究科教授(公衆衛生学分野) HPVワクチンと名古屋スタディ/上 名古屋スタディ論文の反響 2018年2月に、「名古屋スタディ」の論文が出版された(注1)。その後、国内の学術誌からの依頼原稿や医学系のネットなどからの取材が数件ずつあった。また、日癌学会、日産婦人科学会、日小児科学会、日癌治療学会などからの講演やシンポジストの依頼、医師会や各地の勉強会からの招聘など、数多くの反響があった一方で、テレビは2局(うち、放送されたのは1局)と少なく、新聞に至っては取材すらゼロであった。 ただ、こちらから情報を発信するときに、講演会などでもらった新聞記者の名刺のアドレスにも送ることがあり、時々個人的に真摯な内容のメッセージを返してくれる場合もある。それ

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    kazu_y 2022/08/19
  • ブラックホール画像の解釈をめぐる研究者間の論争 - 須藤靖|論座アーカイブ

    ブラックホール画像の解釈をめぐる研究者間の論争 結論以上に重要なのは独立な再検証と真摯な科学的議論 須藤靖 東京大学教授(宇宙物理学) 2022年5月18日の記事で、国際共同プロジェクトEvent Horizon Telescope(事象の地平線望遠鏡、以下EHT)が、天の川銀河の中心にある超巨大ブラックホールのシャドーを撮影したことを紹介した。実はこれは2例目で、最初は2019年4月10日に発表された、楕円銀河M87の中心にある超巨大ブラックホールのシャドーの観測であった。この3年前の解析結果の解釈に疑問を唱えた論文が、2022年6月30日に出版された。あらかじめ強調しておくと、私には両者の主張のどちらが正しいかを見極めることは困難だ。科学の最先端における論争は、その分野の専門家でない限り(さらに言えば、仮に専門家であったとしても)、適切な判断を下すことは容易ではない。むしろ今回の目的は

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    kazu_y 2022/07/09
  • 「ひげそりの貧困」は誰のために言っているのか - 赤木智弘|論座アーカイブ

    「ひげそりの貧困」は誰のために言っているのか 男性の貧困問題は女性や老人や子供の貧困問題を貶めるための材料ではない 赤木智弘 フリーライター 最近、その問題が認知され始めた「生理の貧困」問題。必須であるはずの生理用品が貧困で買えない女性がいることから、役所や学校の保健室や女子トイレなどで生理用品の無料配布などの動きがある。政府の男女共同参画会議でもこの問題が議題に上がり、様々な支援の形が話し合われている。 そんな中、日維新の会所属の梅村みずほ参議院議員が6月2日にこのようなツイートをしていたのが、7月になってTwitter上で徐々に話題になっている。 梅村議員曰く「『生理の貧困』を入れるなら『ひげそりの貧困』も入れませんか。つい女性に支援を!の声が大きくなりがちだが男性も困ってる人はいる。貧困世帯の男子のことも考えてあげたい。」というのだ。 確かに貧困は女性だけの問題ではないが、それにし

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    kazu_y 2021/07/20
    “ALMは「みんなの命が大切にされていない」という具体的な現実の提起がないために、何を言おうと、実質的には何も訴えていないのと一緒なのだ。”
  • 日本の大学は変わっているのですか? - 中尾政之|論座アーカイブ

    の大学は変わっているのですか? 答え「すでに大きく変わりつつあります」 中尾政之 東京大学大学院工学系研究科教授 日の大学は世界ランキングがいつまでたってもパッとしないが、「自分たちで変わる気があるのですか?」とよく聞かれる。実のところ、日の大学は知らず知らずのうちに、大改革中なのである。特に、コロナ禍では、各研究者の活動の「温度差」がもろに成果の差になって顕在化した。学生が実験しに来ないような研究室で、新しい論文が生まれるはずがない。これがアフターコロナの人事に効いてくる。 人事、つまり教授選考は大学のあり方を決めるキーポイントである。これが21世紀に入って激変している。この激変は、日の大学のパワーアップにつながると常々感じている。大学の中にいる者として、大学がどう変わってきているのかを報告したい。 教授が定年退職すると講座は「更地」になる 20世紀では、人事は講座(教授をトッ

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    kazu_y 2021/06/24
  • 「地方紙と首長と議会のなれ合いは、徳島だけじゃなく全国的な地方政治の劣化の問題です」 - 木下ちがや|論座アーカイブ

    「地方紙と首長と議会のなれ合いは、徳島だけじゃなく全国的な地方政治の劣化の問題です」 後藤田正純インタビュー/上 木下ちがや 政治学者 第2次安倍政権末期から、各地で保守分裂選挙が勃発している。とりわけ野党勢力が比較的弱い西日地域では、島根、福岡、福井そして徳島の知事選で保守系が分裂した。他方で東北地方や沖縄のように、保守層の一部が野党側にまわり野党共闘を進化させているケースもある。茨城県の保守系代議士中村喜四郎氏の立憲民主党への入党は、旧来型の保革対立から、新たな日社会の状況にあわせた政治的対立軸が生まれつつあることを示している。いまたたかわれている名古屋市長選もまた、従来の保革対立の枠組みでははかれない展開を見せている。 徳島はこの保守分裂の流れを象徴する県である。知事選、各市町長選では知事派の保守系と、反知事派の保守系に同伴した国政野党や市民運動との争いがここ数年続いている。この

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    kazu_y 2021/04/15
    “「保守分裂」という言い方はすごく一面的で、実際にはいろんな立場の人が選挙後に影響力を発揮したいというだけの発想なんです。”
  • 僕が「こんな夜更けにバナナかよ」を書いたワケ - 渡辺一史|論座アーカイブ

    障害者の訴えを言い当てた大泉洋さんの言葉 ――筋ジストロフィーの重度身体障害者、鹿野靖明さん役に大泉洋、鹿野さんのもとに集まるボランティア役に三浦春馬や高畑充希。映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は豪華な顔ぶれで、評判も上々のようです。地味なテーマかなと期待半ばだった人たちから、「新鮮だった」という声が。 渡辺 いい映画だと思います。「障害者って何様なの?」といった発言があったり、チャリティー番組「24時間テレビ」的な、愛と涙の物語ではない、喜怒哀楽、ありのままの人間同士のせめぎあいが描かれていて、見る人に考えさせる場面がいくつもある。 大泉さんの存在が大きかったと思いますね。原作やシナリオを徹底的に読み込んで独自の鹿野さん像を提出してくれました。実在の鹿野さんとは似ても似つかないのに、同時に瓜二つでもあるという不思議なキャラクター。こういう障害者が目の前にいたら、もうしょーがね

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    kazu_y 2021/04/12
  • 呉座勇一氏が溺れた「フェミ・リベラル叩き」というマノスフィアの“沼” - 勝部元気|論座アーカイブ

    呉座勇一氏が溺れた「フェミリベラル叩き」というマノスフィアの“沼” 女性を見下す快感を求めて肥大するネット内ボーイズクラブ 勝部元気 コラムニスト・社会起業歴史学者の呉座勇一氏が、Twitterのアカウントで、英文学者の北村紗衣氏等に対するハラスメントと誹謗中傷を長年にわたって繰り返していたことが発覚し、大きな問題になっています。 呉座氏は、『応仁の乱──戦国時代を生んだ大乱』等のベストセラーもあり、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証担当という大役に抜擢される(3月23日に降板)等、活躍著しい歴史学者です。 そのような知識人が、アンチフェミニズム・アンチリベラル派のネット論者とコミュニケーションを密にしながら、女性バッシングやリベラル派バッシングを繰り広げる「エコーチェンバー」にどっぷりと入り込んでいました。 (※なお、彼らが言う「リベラル」とは、社会の不合理を

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    kazu_y 2021/03/30
  • 続・新型コロナワクチンに欠かせなかった「構造生物学」という基礎研究 - 鳥居啓子|論座アーカイブ

    続・新型コロナワクチンに欠かせなかった「構造生物学」という基礎研究 デトロイトの労働者階級の家で生まれ育った研究者の偉業 鳥居啓子 テキサス大学オースティン校冠教授 名古屋大学客員教授 構造生物学者としてワクチン開発にたずさわる 新型コロナワクチン開発への障壁の一つが、ウイルスの突起たんぱく質を精製しても、すぐビヨーンと伸びてしまい、融合前の型を保つことができないという問題だった。 ジェイソン・マクレラン博士は、一貫して構造生物学者の立場でワクチンの開発に関わってきた。鼻風邪の原因となるRSウイルスや、2003年に流行した重症呼吸器症候群(SARS)や2012年に発生した中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こした一群のコロナウイルスの突起たんぱく質の構造も解明してきた。突起たんぱく質は、受容体に融合する前と後で形が大きく変わることも明らかにした。しかし、ワクチンには融合前の形だけが必要であ

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    kazu_y 2021/02/11
  • 新型コロナワクチンに欠かせなかった「構造生物学」という基礎研究 - 鳥居啓子|論座アーカイブ

    新型コロナワクチンに欠かせなかった「構造生物学」という基礎研究 形を変える突起たんぱく質を押さえ込む手法が必要だった 鳥居啓子 テキサス大学オースティン校冠教授 名古屋大学客員教授 ワクチンは長年の基礎科学の努力と叡智の結晶 すでに世界で1億人以上の人々が感染した新型コロナウイルス(SARS-CoV2)。このパンデミックを収束させるためにワクチンが記録的な速度で開発されている。新型コロナウイルスワクチンは、長年にわたる様々な基礎科学とワクチン開発の専門家たちの努力と叡智の結晶である。例えば、ファイザー・ビオンテックとモデルナ社のmRNAワクチンの成功の舞台裏には、開発者ケイト・カリコ博士らによる数十年もの地道な基礎研究がある。カリコ博士が乏しい研究費や不遇な待遇を乗り越えて、いかにしてmRNAの活用法を見出したのか、是非とも、船引宏則博士による論座記事を読んでほしい。 もう一つ、新型コロナ

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    kazu_y 2021/02/10
    構造主義生物学かと思って焦った
  • 世界は変えずに人々を発見する PTAと野党の交差点 - 岡田憲治|論座アーカイブ

    第2次安倍政権以降、今日に至るまでの日政治の迷走ぶりについては、もはや逐一挙げる必要もない。世界基準の民主主義国家の立憲的ルールすら公然と無視する現政権はもはや底の抜けたレベルであり、そして支持率は下がらない。この寛容なる有権者への絶望と懐疑も、野党とその支持者たちにはあるだろう。我々は正しき道を歩んでいる。だが彼らはまだ覚醒していないと。 しかし、こんな民主政治の風景を前に、「正しいことを根気よく主張すれば必ず我々に道は開かれる」という非政治的ピューリタニズムは全く機能しない。それは政治を「作為」と位置付けた、500年以上前のイタリアのニッコロ・マキャベッリが教えてくれた政治知性の水準の後退である。 「まっとう」を誇る野党の罪 2019年7月の参院選では、主要野党が統一候補を立てて全国32の1人区で10勝を挙げたが、新興政党の躍進もあって個別には思うように議席を伸ばせなかった。写真は立

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    kazu_y 2021/02/02
  • 東浩紀『ゲンロン戦記』をつくりながら考えたネットメディアと私の戦い - 石戸諭 |論座アーカイブ

    東浩紀『ゲンロン戦記』をつくりながら考えたネットメディアと私の戦い ネットに夢を抱いた哲学者が立ち上げた「ゲンロン」の戦績と失敗の遍歴と重ね合わせて 石戸諭  ノンフィクションライター 『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』(中公新書ラクレ)というで、東浩紀さんの聞き手と構成を務めた。書の概要は、公式ホームページにうまくまとまっている。 《難解な哲学を明快に論じ、ネット社会の未来を夢見た時代の寵児は、2010年、新たな知的空間の構築を目指して「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。ゲンロンカフェ開業、思想誌『ゲンロン』刊行、動画配信プラットフォーム開設……いっけん華々しい戦績の裏にあったのは、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。10年の遍歴をへて哲学者が到達した「生き延び」の論理》 5回にわたるインタビューを読み返し、そして構成するなかで、私も

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    kazu_y 2020/12/14
  • 広がる植物由来の「お肉」と動物の未来 - 梶原葉月|論座アーカイブ

    広がる植物由来の「お肉」と動物の未来 習慣から考える動物との付き合い 梶原葉月 Pet Lovers Meeting代表、立教大学社会福祉研究所研究員 身近になった植物由来ミート 「当にまるでお肉ね! 私、ベジタリアンのお友達がたくさんいるから、今度連れてくるわね」と、60代くらいの女性はお店のスタッフに熱心に喋りかけていた。 コロナ禍が未だに収束の兆しも見せない中ではあるが、大学に出かける必要があり、ついでに事もしようと思い、いたしかたないので対面接触の少なそうな店を選んでみた。こんな大変な時期に、新規オープンしたというグルメバーガーの店だ。しかも、なぜかオランダから進出してきたという。 店名は、The Vegetarian Butcher(ベジタリアンブッチャー)。 そう、なんとこの店は、植物由来の「プラントベースドミート」だけを使ったハンバーガーの店で、プラントベースドミートの

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    kazu_y 2020/11/30
    “昔から、何を食べ、何を食べないかは他民族への差別意識の元になってきた”
  • コロナ禍の2020年にチャペック『白い病』を訳す - 阿部賢一|論座アーカイブ

    コロナ禍の2020年にチャペック『白い病』を訳す 疫病を描いた戯曲が問う、現代の世界と私たち 阿部賢一 東京大学准教授 チェコの作家・劇作家カレル・チャペック(1890~1938)の戯曲『白い病』の新訳が刊行された。正体のわからない伝染病が広がり、人々を不安と恐怖が襲うこの物語を、東京大学准教授、阿部賢一さんは、新型コロナウイルスの感染が広がる中で翻訳した。描かれているのは疫病、戦争、権力、情報……、この作品の今日的意味を読み解く。 視界不良の中、今こそ訳すべき作品 2020年4月7日(火)、皆さんは何をしていただろうか。 そう、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言が出された日だ。 その日、多くの人が様々な感情を抱いていたことだろう。先が見えないことへの不安、自由に外出できないという閉塞感、そして未知の疫病に対する恐怖

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    kazu_y 2020/10/21
  • 福島の経験から見る新型コロナ 「議論の二極化」と「報道依存」 - 越智小枝|論座アーカイブ

    福島の経験から見る新型コロナ 「議論の二極化」と「報道依存」 分断と不信を煽る極端な主張ばかりがまかり通るのは何故なのか 越智小枝 東京慈恵会医科大学講師 CoVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックに世界中が立ち向かう中、日では「有識者」たちが自説を通すために極端な発言ばかりを繰り返している。最近の報道を見てそう感じるのは私だけではないだろう。そしてその有様に、原子力発電所事故後の福島を連想する方も多いのではないだろうか。 災害後の福島に多少関わった人間として今私が特に既視感を覚えるのは、CoVID-19に見る「議論の二極化」と「報道依存」だ。 甲状腺検査に見た「二極化」 福島第一原子力発電所事故の後に福島県の子どもを対象に行われた甲状腺検査においては、100人余りの子どもが甲状腺がんと診断された。この甲状腺がんが放射能の影響によるものかどうか、ということが、専門家たちの間で大

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    kazu_y 2020/03/17
  • HPVワクチンと名古屋スタディ/上 - 鈴木貞夫|論座アーカイブ

    HPVワクチンと名古屋スタディ/上 3万人調査の結果は「子宮頸がんワクチンと接種後の症状に関連はなかった」 鈴木貞夫 名古屋市立大学大学院医学研究科教授(公衆衛生学分野) 「名古屋スタディ」とはなんであったか 厚生労働省が、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するHPVワクチンの「積極的接種勧奨差し控え」を始めてから6年以上が経過した。時の経過の速さと問題の進捗の遅さには驚きを禁じ得ない。私がHPVワクチンの安全性に関する調査研究(いわゆる「名古屋スタディ」)を名古屋市から依頼されたのが2015年の4月だったので、それからでももう4年以上の月日が経過している。 一方で事態は進展していない。今も無料の定期接種対象であることも国民にあまり知られてはおらず、いくつかの動きはあるものの、厚生労働省が今も勧奨を差し控えている現状では1%まで落ちてしまった接種率の向上に結

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    kazu_y 2020/03/15
  • 史上空前の論文捏造事件のどんでん返し - 岩佐義宏|論座アーカイブ

    史上空前の論文捏造事件のどんでん返し 捏造は許されないが、論文は物理学の発展を先取りしていた? 岩佐義宏 東京⼤学⼤学院工学系研究科教授 「史上空前の捏造(ねつぞう)」と言われた米国ベル研究所の論文捏造は、今世紀初頭、ほぼ20年前に起こった。次々に発表された画期的な発見のすべてが捏造だったという特異な事件だった。だが、その後の経過がまた驚くべき道筋をたどっていることは、あまり知られていないのではないか。実は、彼の「発見」が次々と確かめられているのである。筆者自身、彼の報告の中心的成果の一つを実現させた。その結果、この分野の研究がさらに広がっている。科学とはこのように進むものなのか。物質科学の分野で起きたこの事件について、半分当事者という立場から振り返ってみたい。 2年間で50報以上を第1著者として出版 ベル研究所の研究員だったヤン・ヘンドリック・シェーン氏は2000~2001年に、有機材料

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    kazu_y 2020/02/03
  • 旭化成より特許が4年早かった三洋電機の謎を追う - 高橋真理子|論座アーカイブ

    ノーベル賞授賞式でカール16世グスタフ国王からノーベル化学賞のメダルと賞状を授与される吉野彰・旭化成名誉フェロー=2019年12月10日、ストックホルムのコンサートホール、代表撮影 旭化成の吉野彰さんが12月10日、スウェーデン・ストックホルムで晴れ舞台に立った。米テキサス大のジョン・グッドイナフさん、米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガムさんとともにリチウムイオン電池開発への貢献が高く評価されてのノーベル化学賞受賞である。 この3人の名前が発表された10月初め、急ぎ特許について調べた私は、旭化成よりも4年早く三洋電機が特許を出願していたことを知った。世界で最初に商品化したのはソニーであるとか、グッドイナフさんの研究室で正極を開発したのは東芝の水島公一さんだったといった情報は吉野さんの受賞決定とともに広く報じられたが、三洋電機の名はとんと報道されなかった。なぜなのだろうか?とい

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    kazu_y 2019/12/12
  • 「偉くならない」教皇フランシスコの来日 - 中島岳志|論座アーカイブ

    「偉くならない」教皇フランシスコの来日 高いところから教えを説くのではなく、低いところへ低いところへと自ら身を置く原点 中島岳志 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授 若松英輔(批評家) 山芳久(哲学者) 中島岳志(政治学者) 教皇フランシスコの来日はいかなる意味があるのか――。教皇の発言を的確に理解するには、その思想の根源にあるものを把握しなければならない。教皇の論理に迫り、来日の意義に迫る決定的鼎談。 アッシジのフランシスコと現教皇 中島岳志(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授) カトリック教会の教皇フランシスコが、まもなく来日します。日のメディアの注目は、主に広島・長崎の被爆地で教皇が何を語るのかといったことに集まっているようですが、今日はもう少し幅広い視点から、そもそも教皇フランシスコとはどんな存在なのか、そしてこの来日が私たちにとってどんな意味を持つのか、カトリック

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    kazu_y 2019/11/23
  • 公開文書が不開示! 外務省の噓を生んだ闇 - 藤田直央|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    「安全保障や外交に支障が出かねない」という理由で開示を拒んだ日米関係の文書は、すでに自ら公開している文書と同じ中身だった――。ウソをついたと言われても仕方がない外務省のずさんな情報公開への対応を2件、朝日新聞は10月にまとめて報じた。 この奇怪な不手際を生んだ外務省の闇を、筆者の私がどのように探り、日外交の足腰に危うさを覚えたか。新聞に書ききれなかった経緯と実態を報告する。(朝日新聞編集委員・藤田直央) 「外務省、公開済み内容を不開示に 沖縄返還文書など」(10月27日付朝日新聞朝刊1面に掲載) ※この記事の公開から2日後の10月29日、茂木敏充外相の定例記者会見で筆者はこの問題について質問しました。そのやり取りを末尾に追加しました。 「すでに公開ずみです」 きっかけは8月、日米関係史に詳しい信夫隆司・日大学教授からの指摘だった。 開示請求から2年4カ月も経ってやっと外務省が出してきた

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    kazu_y 2019/10/27