ブックマーク / wezz-y.com (15)

  • 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと - wezzy|ウェジー

    2023.12.30 18:00 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと 2年ほど前に「世界史講義録」というウェブサイトの「最初の授業」という記事がバズったことがありました。これは高校世界史の授業初回で、アーサー王伝説の「ガウェインの結婚」をとりあげ、歴史は面白い……というような話の枕にするというものです。 詳しくはリンク先の元記事を読んでいただきたいのですが、非常にざっくり説明すると、アーサー王が敵の騎士から「すべての女性がもっとも望むことは何か」という問いを出され、それの答えが「自分の意志を持つこと」だったという話をネタに、「700年から500年くらい前の時代につくられた物語」なのに既に女性の人権に関係するようなトピックを取り扱っていて現代的だ……という内容です。 このウェブサイトの講義は、2009年発行の竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入

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    kazu_y
    kazu_y 2023/12/31
  • 解釈、誤解、魔改造~さまざまな作品に影響を与えてきた『ピグマリオン』の変身 - wezzy|ウェジー

    2021.10.16 11:00 解釈、誤解、魔改造~さまざまな作品に影響を与えてきた『ピグマリオン』の変身 オードリー・ヘプバーン主演の映画『マイ・フェア・レディ』(1964)はロマンティックで楽しい作品として世界的に人気があります。1956年初演で映画の原作となった同名の舞台ミュージカルも頻繁に再演されていて、今年の11月に日でも再演される予定です。 アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウによるミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作は、アイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』(1913年初演)なのですが、舞台芸術史上でも屈指の誤解や魔改造を経験している作品と言えます。 『ピグマリオン』じたいがもともといろんなお話を取り込んで作られている上、ミュージカルの『マイ・フェア・レディ』は『ピグマリオン』とけっこう違うお話です。さらに『マイ・フェア・レデ

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    kazu_y 2021/10/18
  • 不登校児に「学校なんて行かなくていい」とは言い切れない? ホームスクーリング(家庭教育)の現状 - wezzy|ウェジー

    2019.09.16 17:05 不登校児に「学校なんて行かなくていい」とは言い切れない? ホームスクーリング(家庭教育)の現状 今年の5月に「学校に行きたくない子は行かなくても良い」と訴える小学生ユーチューバーが話題になっていました。 平均的に見れば、どの教育段階であっても、教育を受けるために支払うコストに比べて教育を受けることで得られるメリットはプラスになるため、学校には行っておくことが無難です。しかし、平均的に見ればプラスと言っても、その投資収益率は大きな分散を伴っており、人によっては大きくゼロを割り込むこともあります。教育ローンで破産するケースがあるのもこのためです。投資収益率が大きくゼロを割り込むのは、数学をあまり扱わない分野を勉強した場合や、教育の質が低くスキルや技術が身に付かなかった場合など様々な事前に予想が付く要因もあります。しかし、それ以上に個人個人の特徴に拠る、実際に起

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    kazu_y 2019/09/19
  • セクシズムに満ちた美術界の構造を破壊する。津田大介があいちトリエンナーレ2019芸術監督をやる理由 - wezzy|ウェジー

    アートが当にアート“だけ”を突き詰めていていいのか――そもそも、なぜ津田さんが「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督を務めることになったのですか。意外性は大きかったと思います。 津田「正直、僕が一番びっくりしました(笑)。ただ、客観的に事実だけを述べると、『あいちトリエンナーレ』はアートの祭典ですが、ジャーナリズムとの共通点もある。2010年に開催した第一回の芸術監督は、多摩美術大学の学長である建畠晢でしたが、建畠さんはもともと新潮社の「芸術新潮」編集部にいて、そこからアート業界に行った人。そういう意味では、建畠さんも僕も、ジャーナリズムとアートを横断するという点においては共通点がある。2回目の五十嵐太郎さんも建築評論家で、ジャーナリスティックな観点から建築を中心としたテーマ性の強いトリエンナーレをつくりあげた。あいちトリエンナーレは明確にアート業界の外からディレクターを呼んでくると

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    kazu_y 2019/04/07
  • なぜ日本の管理職は大学教育を低く評価するのか? - wezzy|ウェジー

    大学という組織は何かと批判されることが多い。その中に、大学教育は役に立たないとする一群があって、この種の主張はずっと以前からメディアなどに定期的に出てくる。典型的なものはこんな感じだ。 ①大学で教えていることはその後の人生やキャリアに対して役に立たない ②大学で教えていることは程度が低い ③大学の成績は信用できない ④大学より実社会の経験が重要 主張するのはたいてい有名大学の卒業者、あるいは中退者(つまり入試に合格した者)のようだ。現職が企業経営者や幹部であることも多い。昭和女子大学の矢野眞和特任教授は「特に出世した人ほど、いかに大学で遊んでいたかを自慢したがる傾向にある」と指摘している。単なる謙遜かもしれないし、自分の出世は大学教育ではなく自分の努力の成果だ、といいたいのかもしれない。 ネタで話しているケースも多いだろうからマジレスするのもどうかとは思うが、中にはまじめに主張していると思

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    kazu_y 2019/02/16
    “管理職の父親は(専門職の父親と違って)大学で教えるような専門知識を使って仕事をしていないから大学教育の必要性を低く評価するのかもしれない”
  • 日本は大学教育で得るメリットの男女格差が先進国で最大 対策に必要なのは「あれもこれも」の視点 - wezzy|ウェジー

    9月中旬にOECDの「図表でみる教育」が出版されました。毎年この季節になるとこの報告書から日に関するデータがフィーチャーされて巷を賑わせます。今年、最も興味深かったのは「日は大学で学ぶ金銭的なメリットの男女間格差が先進諸国で最大」という報告の原因についてネットで色々と言及されていた点です。 そこで今回はOECDのデータを紹介するとともに、その原因に関する議論の問題点を指摘したいと思います。 大学で学ぶ金銭的なメリットの男女間格差 図1は、男女別の大学で学ぶ金銭的なメリットを示しています。ほぼ全ての国で、女性が大学で学ぶ金銭的なメリットは、男性のそれを下回っています。この現象の原因について報告書は「この現象の原因には様々な要因が存在する。例えば女性の低い賃金、低い雇用率、パートでの雇用の多さ、男女間での大学の専攻の違いなどが挙げられる。安価で質の高い幼児教育が利用できるかどうかも女性の労

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    kazu_y 2018/10/23
  • 受付ロボットは女性差別を助長する!? 世界で起きるAIロボット「ジェンダー論争」 - wezzy|ウェジー

    2018.08.20 17:15 受付ロボットは女性差別を助長する!? 世界で起きるAIロボット「ジェンダー論争」 ショッピングモールやホテルなどの受付では、人工知能が搭載されたヒューマノイドロボットが活躍し始めている。エレクトロニクス商社の協栄産業は2017年10月、受付・案内人型ロボットシステム「レセプロイド」と「コンシェロイド」を開発。900万円で販売開始したが、今後も新製品登場の流れは続くはずだ。市場調査会社シード・プランニングは、2030年までに国内の受付ロボットの台数が900万台に達するだろうと予測している。 受付ロボットの多くは、多言語機能や顔認識機能など高度なテクノロジーを備える傾向にある。まだまだ発展段階にあるものの、今後それら技術が進歩していけば、単純な実務という側面では人間の能力を凌駕していくかもしれない。働き手不足が深刻になるなか、施設を経営する側にとっては、人件費

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    kazu_y 2018/10/10
  • 東京医科大学の不正入試を正当化する「週刊現代」のグロテスクな性差別 - wezzy|ウェジー

    東京医科大学による不正な得点操作の問題は波紋を呼び続けている。文部科学省は緊急で全国の大学の医学部における入試状況を確認するなど、改めて日社会における女性差別を浮き彫りにしたこの問題には徹底的にメスを入れられている。 そんななか、「週刊現代」(講談社)2018年9月22日・29日号が社会の動きとは逆行するような記事を出した。「医療特集 いま音で語らないと大変なことになる 大激論 女性医師を増やすのは国民にとって幸せか 命にかかわる、新聞がなんと言おうと 女性医師の手術はいやだ」と題した特集記事である。 東京医科大学が一連の不正入試を行った背景には、同大学を卒業した女性医師が結婚や出産を理由に離職すれば系列の病院で医師が不足する恐れがあったとされているが、この不正入試を擁護する人のなかには「過重労働を強いられる現場を支えるためには、妊娠・出産で一時仕事を休まざるを得ない女性の数を抑制する

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    kazu_y 2018/09/13
  • なぜ翻訳でステレオタイプな「女ことば」が多用される? 言語学者・中村桃子さんインタビュー - wezzy|ウェジー

    2018.07.19 20:15 なぜ翻訳でステレオタイプな「女ことば」が多用される? 言語学者・中村桃子さんインタビュー 「日常的に女ことばを使う女性は少ないのに翻訳においてはなぜ常識化しているのか?」という疑問を、SNSで見ることがある。先日も、『NHK短歌』で「いまどきの/女子のことばに/「よ」「わ」「ね」という言葉はないのだ/凛といくのだ」(さいとうすみこ 作)という作品が紹介されたと、同番組で選者を務める松村由利子氏がツイッターで紹介し、少なくない関心が寄せられていた。しかし、映画やドラマシリーズなどフィクションでは女ことばはあとを絶たない。こうした状況について、言語学者として「女ことば」を研究してきた中村桃子さんに話を聞いてきた。(聞き手・構成/鈴木みのり) 女ことばという規範――今回の取材は岩波新書の『女ことばと日語』を拝読したことがきっかけです。まず書について、中村さん

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    kazu_y 2018/07/20
  • 女子大学がトランスジェンダーの受け入れへ。これまでも女子校にはいろんな人がいた。  - wezzy|ウェジー

    2018.07.15 19:15 女子大学がトランスジェンダーの受け入れへ。これまでも女子校にはいろんな人がいた。 先日、お茶の水女子大学がトランス女性を受け入れる方針を明らかにした。女子校に新しく男性が入れるようになったのではなく、女子校にすべての女性が入れるようになったという「だけ」の話で、おそらく該当者が年間数人いるかいないかであろうかといった「だけ」の話なのだが、なんだかおおごとになっている。 産経新聞は13日付の社説で、トランスジェンダーに配慮すると男性らしさや女性らしさが否定され、女子大の伝統が破壊される可能性さえあると批判。見出しは「男女の否定につなげるな」。わお、お茶の水女子大学に一体何割のトランスジェンダーが入学しようしていると思っているのだ、このデスクは! と恥ずかしくなる大風呂敷だが、何となくイチャモンをつけておきたい人たちは一定数存在するのだろう。トランスを知らない

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    kazu_y 2018/07/17
  • 英文学のフェミニスト批評って、何をやってるの?~『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』刊行に寄せて - wezzy|ウェジー

    2018.06.10 00:25 英文学のフェミニスト批評って、何をやってるの?~『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』刊行に寄せて ただ座ってを読んでるわけじゃない 今回の連載では、「フェミニスト批評って何をやってるの?」ということについて書いてみたいと思います。宣伝で恐縮ですが、私は3月末に、白水社より『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち――近世の観劇と読書』という初めての単著を出しました。これはフェミニスト批評を用いたシェイクスピアの研究書です。16世紀末にシェイクスピアが活動し始めた頃から、初めて近代的なシェイクスピア祭が行われた1769年までの間に、女性の読者や観客がどうシェイクスピアを受容し、その普及に貢献したかを探る内容です。 の写真を見て頂ければわかるように、帯に「追っかけから始まる、シェイクスピア女性の歴史」と書かれていますが(このチャラいコピーは私が考えました)、シ

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    kazu_y 2018/06/10
  • フェミニストの私が、魔女になることを諦めた理由 - wezzy|ウェジー

    人生唯一の後悔 私はフェミニストになったことを後悔したことは一度もありません。いつもフェミニストになって良かったと思っています。しかしながら、どういう種類のフェミニストになるかについては、ちょっと後悔していることがひとつあります。それは、魔女にならなかったことです。 「いったいこいつは何を言ってるんだ」と思うかもしれません。実はフェミニストの中には、魔女とか女神など女性のパワーを象徴する存在を信仰するスピリチュアルなフェミニストと、無神論とか唯物論、科学をもとにゴリゴリに宗教を批判するフェミニストがいます。そしてこの間には、大変な違いがあります。 こういう感じでふたつの系統を並べる表現にはフェミニズムでも先例があり、カリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究者ダナ・ハラウェイは有名な「サイボーグ宣言」で「女神よりは、サイボーグになりたい」と言っています(この文章を読んで以来、私は実は全ての女

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    kazu_y 2018/04/17
  • フェミニストの私が、魔女になることを諦めた理由 - wezzy|ウェジー

    でも、魔女にはなれない こういうわけで、魔女は、少なくとも私にとってはとても魅力的ですし、できることならそうなりなかったと思います。実際に女神などを信仰している人には尊敬の念を抱いています。でも、私にはどうしても魔女になることはできませんでした。理由はふたつあります。ひとつには女神信仰には質主義的なところがあること、ふたつには私が個人的にとても大事だと思っている学問、とくに歴史学や科学と衝突することです。 ウィッカなどの女神信仰では、女性に質的に備わる出産の力が重視されていますが、私は全ての女性には何か根的に男性と違う精神性が備わっているというような前提には懐疑的です。個人的に、出産などを過剰に礼賛するのは子どもを産みたくない女性、子どもを産めない女性に対する偏見につながりやすいと思うところもあるので、その点でも眉に唾をつけざるを得ません。また、ウィッカの実践者は月経が女性の身体を刷

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    kazu_y 2018/04/17
  • 無神論者になった私が、フェミニストとして居心地が悪い理由 - wezzy|ウェジー

    信仰とフェミニズム 前回の連載では魔女や女神信仰とフェミニズムをとりあげ、個人的に魔女は素晴らしいと思うけれども、ついていけないところがある……という話をしました。今回はその対極にあると言っていい、無神論について書いきたいと思います。無神論も女神信仰も、西洋においてキリスト教的モデルへの対抗文化としてとらえられているという点においては似たところがあり、無神論者が女神を研究している場合もあったりするのですが(大著『神話・伝承事典 失われた女神たちの復権』を編纂したバーバラ・ウォーカーは無神論者です)、思想的にはこの二つは大きく異なります。 フェミニズムはもともと、宗教を理由とする抑圧に対して極めて批判的です。とくにユダヤ教、キリスト教、イスラームなどのアブラハムの宗教は家父長制的で、女性抑圧のもとになっていると考える人は多くいます。その中には、宗教が女性に対する抑圧になるのは腐敗した宗教組織

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    kazu_y 2018/04/17
  • 「女子ども向け」カルチャーは、なぜ大人たちをいらだたせるのか。/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー - wezzy|ウェジー

    2018.01.08 10:00 「女子ども向け」カルチャーは、なぜ大人たちをいらだたせるのか。/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(彩流社・2016)の著者で、社会学者の嵯峨景子さんに少女小説の「今」について聞くインタビュー第4弾。そもそもなぜ少女小説は批評や研究の対象になりにくいのでしょうか。その答えを考えるには、もっともっと古い時代までさかのぼる必要がありそうです。昭和初期、批評家の小林秀雄が、女性向け文芸作品の執筆で有名な吉屋信子の著作を酷評したのはなぜだったのか。近現代日文化に詳しい嵯峨さんの意見を伺いました。 ・そろそろ、「少女小説」について語り始めよう/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー ・20代以上が読む「姫嫁」もの、10代に刺さった『告白予行演習』/『コバルト文庫で辿る少女小説

    「女子ども向け」カルチャーは、なぜ大人たちをいらだたせるのか。/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー - wezzy|ウェジー
    kazu_y
    kazu_y 2018/01/09
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