種牡馬として過ごす在りし日のステイゴールド。2014年終了現在、中央競馬における産駒のGI19勝はサンデーサイレンス後継種牡馬の中でディープインパクトに次ぐ2位である。 2月5日、大動脈破裂で21歳の生涯を終えたステイゴールド。その馬名の由来の一つはスティーヴィー・ワンダーが作詞と歌を担当した『Stay Gold』である。 メロディアスで、どこか寂しげにも聞こえる『Stay Gold』は、京都競馬場で行なわれたステイゴールドの引退式でも流れ、関係者や詰めかけたファンを感傷的な気持ちへと誘った。 しかし、現役時のステイゴールドはその曲のイメージとはかけ離れており、むしろ同名異曲である、日本を代表するメロコア(メロディック・ハードコア)バンドHi-STANDARDの代表曲、『Stay Gold』のように激しく、そして疾走感と爆発力に溢れた馬だった。 小柄な馬体と、気性の激しさでアウトロー街道を