ドイツの連邦議会では6日、「キリスト教民主・社会同盟」のメルツ氏を首相に選ぶ投票が行われました。 「キリスト教民主・社会同盟」と連立を組む「社会民主党」の議員の賛成を得て過半数を上回り、首相に選出されるとみられていましたが、賛成が過半数に6票足らず、選ばれませんでした。 公共放送ZDFは、メルツ氏がことし1月、当時の政府に対して移民政策の厳格化を求める決議案を極右団体「ドイツのための選択肢」と協力して可決させたことに反発した「社会民主党」の一部議員が造反した可能性があるとの見方を伝えています。 ただ、誰が反対票を投じたのかは明らかになっていないため、議会は混乱しています。 ドイツで、これまでに首相が1回目の投票で選出されなかったことはなく、異例の展開です。 ドイツの憲法にあたる「基本法」では、議会は2週間以内に改めて投票を行うことができ、メルツ氏が首相に就任し、新政権を発足させられるのか議
