中国では毎年10月上旬になると、ノーベル賞の話題で盛り上がる。そして、近年の日本のノーベル賞ラッシュには、多くの中国人はいろいろと複雑な感情を抱く。その理由や背景とは。(日中福祉プランニング代表 王 青) ● 中国は今年もノーベル賞 受賞者が1人もいない 「19年19人!これは我々の隣国、日本だ!」「失われた20年の日本、本当にそうですか?」「(今年も中国は)ノーベル受賞者が1人もいない、複雑な気持ちだ」「リチウムイオン電池がなければ、今、我々の命の次のスマホや電気自動車もないのだ」……等々。 10月9日、ノーベル化学賞がリチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰氏に決まった。これについて、中国ではマスコミ各社が盛んに報道し、ネットやSNSでの投稿も相次いだ。 毎年のごとく、中国は10月の上旬になると、ノーベル賞に注目している。近年スマホの普及やSNSの発達とともに、ネット上は