人口減少を背景にした赤字ローカル線の見直しが、沿線の高校生や教育者に波紋を広げています。通学の足をどう確保し将来につなげていくのか。議論が始まっています。 平日の朝、宮城県大崎市の古川駅は高校生たちの姿が目立ちます。古川学園高校の1年生、藤原彩光さんは、この春から陸羽東線で通学しています。両親が共働きのため、車での送り迎えは頼めません。アートやボランティアに取り組む部活動も時刻表を意識しています。 古川学園高校1年生藤原彩光さん「(時間帯によっては)1時間に1本しかないので。やっぱり時間は気にして生活してます」 JR東日本は赤字ローカル線の見直しを進めていて、7月に利用者が特に少ない66の区間の収支を初めて発表しました。陸羽東線の古川駅より西側も見直しの対象です。 2019年度、100円を稼ぐのにかかった費用は古川と鳴子温泉の間は1043円、鳴子温泉と山形の最上の間は8760円でした。 存