富山と岐阜を結ぶJR高山線は25日、全線開通から90周年を迎えた。富山市が富山駅南北自由通路でセレモニーを行い、沿線の伝統芸能として県民謡越中八尾おわら保存会が踊りを披露。関係者が節目を祝い、沿線の魅力向上へさらなる尽力を誓った。 高山線は1934(昭和9)年10月25日に全線開通した。富山市は今年3月に県やJR西日本と共に「高山本線ブラッシュアップ会議」を設置するなど、高山線を重要路線と位置づけている。沿線住民のマイレール意識向上や利用促進を目的に、周年を記念したセレモニーを初めて開いた。 セレモニーは関係者約30人が出席し、藤井裕久市長が「北陸新幹線の敦賀開業に伴う広域観光の点からも高山線は重要。沿線の活性化に努めたい」とあいさつした。JR西日本金沢支社の川村聡副支社長と共に、90周年記念で制作した写真撮影用の顔出しパネルと、ポスターをお披露目した。 パネルは高山線の車両を模したもので