15日公示、27日投開票の衆院選で、佐賀1区に日本維新の会の公認候補として出馬を表明していた元長崎県議の会社役員久保田将誠氏(52)=長崎市鳴見台=が、出馬を取りやめる意向を党本部に伝えたことが3日、分かった。 久保田氏は、佐賀新聞の取材に対し、「一身上の都合」としつつ、「野党統一候補の動きの一助になればという思いは党に伝えた」と答えた。 久保田氏は長崎市出身で関西大法学部卒。長崎市職員を経て、家業のかまぼこ会社を経営している。自民党公認として2015年4月の長崎県議選に挑み、落選。19年4月の同県議選で初当選し、1期4年務めたが、23年4月の同県議選で落選。日本維新の会が昨年9月に公認候補となる選挙区支部長として発表した。 日本維新の会による佐賀県内選挙区への擁立の動きは初めてだったが、実現しなかった。 佐賀1区は、原口一博氏(65)=立憲民主党、選挙区選出、9期=と、岩田和親氏(51)