ひきこもり生活を通算10年送ってきた、石川県珠洲(すず)市の石尾大輔さん(44)は、能登半島地震で避難所に行くことができなかった。しかし、きつい車中泊を経て同県加賀市に広域避難したことが、ひきこもりから脱するきっかけに。6畳1間の自室を出て、「少しでも生きやすい社会を構築する力になれれば」と自らの体験を伝えている。(高橋雪花、写真も)
経済同友会の新浪剛史代表幹事は31日の会見で、衆院選の与党過半数割れに伴い、与党が国民民主党の独自政策を受け入れる可能性があることについて「国民の可処分所得を増やす方向は賛成だが、財政がバラマキにならないようにすべきだ」と述べた。一方、税収が7兆6000億円減るとの政府試算がある「年収の壁」引き上げには反対の考えを示した。 新浪氏は政府の経済財政諮問会議の民間議員も務める。国民民主は所得税が発生することになる最低金額の引き上げ(103万円から178万円)を選挙公約としたが、新浪氏は「(防衛増税などの)財政需要が非常に大きい中、税収の大幅減で財政に大きな負担を及ぼす」と指摘。 さらに「年収が多い人ほど恩恵が大きくなる。可処分所得を増やそうとするなら第3号被保険者の廃止や後期高齢者医療負担金問題(窓口負担の引き上げ)など社会保障に手を付けるべきだ」と指摘した。(久原穏)
国家公務員のほうが国民よりも、マイナ保険証を使っていなかったことが分かった。しかも、その利用率は9月時点でも13.58%という低水準だった。 政府は、12月2日で現行の健康保険証を廃止する方針だが、マイナ保険証を推進する側のほうが低い利用率とあっては、国民の理解も得られないのでは…。(マイナ保険証取材班)
18区の立民新人宗野創さん(31)の川崎市中原区の事務所は午後11時50分ごろに当確が報じられると、ウオーッという叫び声と熱気に包まれた。宗野さんは「私が勝ち取った選挙ではなく、今の政治を何とかしなければという1人1人の思いが膨れ上がった結果です」と喜びを語った。 選挙区は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が問題視された自民前職山際大志郎さん=比例復活=も出馬し、大きな争点となった。宗野さんは「説明責任を果たすことを求め、街頭でも地域の方々の強い思いを感じた。旧統一教会問題の舞台となった18区から、国政に行っても再調査を求めていく」と語った。 「民主系」政党としては政権交代した2009年以来、18区を地盤とする候補の議席獲得は遠ざかっていた。自民の地盤が強固な選挙区だが、今回は裏金問題や旧統一教会との関係などで自民に逆風が吹き荒れ、宗野さんに有利に働いた。
27日投開票の衆院選で、国政経験のある3人がせめぎ合う構図となった東京7区では、政治資金収支報告書に計822万円の不記載が発覚し、党の処分を受けた元五輪相の自民新人丸川珠代さん(53)の落選が確実となった。
衆院選の世論調査で自公政権に厳しい結果が出る中、連立の枠組みが話題になりだしている。今の与党が過半数割れした場合、どの党がどの党と手を結ぶか、という具合にだ。選挙結果が分からず、議論しづらい側面もあるが、有権者からすれば、知らないうちに話が進むのは困りものだ。では、連立政権の枠組みはどう議論すべきか。海外の例も踏まえて考えた。(山田雄之、西田直晃)
衆院選の投開票日が2日後に迫った。自民党の裏金事件に端を発した「政治とカネ」の問題が注目されるが、忘れてはいけないのが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家の関係だ。2022年の安倍晋三元首相銃撃事件を受けてつながりが発覚後、初の大型国政選挙となる。この問題を追及してきたジャーナリストの鈴木エイト氏や元信者らは、教団との関係を指摘された候補者をどう見るのか。(山田祐一郎) 東京新聞「こちら特報部」は17〜19日、東京や神奈川の複数の選挙区で、候補者をウオッチするエイト氏に同行した。17日午後に訪れたのが神奈川4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)。大船駅を降りてすぐ目に入るのは「カルトにNO!」の大きな文字。自民党候補の前職山本朋広氏(49)の選挙事務所だ。「ここまで言い切るのは本当に教団と接点がないのか。以前のスタッフで気になる人がいる」とエイト氏。遊説先で山本氏に接触しようとし
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