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ブックマーク / yokoimoppo.hatenadiary.com (1)

  • シラー作「人質」 - Hatena::Diary

    小栗孝則譯『新編シラー詩抄』(改造文庫、昭和十二年七月十六日印刷/昭和十二年七月二十日發行) 人質 譚詩 暴君ディオニスのところに メロスは短劍をふところにして忍びよつた 警吏は彼を捕縛した 「この短劍でなにをするつもりか? 言へ!」 險惡な顔をして暴君は問ひつめた 「町を暴君の手から救ふのだ!」 「磔になつてから後悔するな」── 「私は」と彼は言つた「死ぬ覺悟でゐる 命乞ひなぞは決してしない ただ情けをかけたいつもりなら 三日間の日限をあたへてほしい 妹に夫をもたせてやるそのあひだだけ その代り友逹を人質として置いてをこう 私が逃げたら、彼を絞め殺してくれ」 それを聞きながら王は殘虐な氣持で北叟笑んだ そして少しのあひだ考へてから言つた 「よし、三日間の日限をおまへにやらう しかし猶豫はきつちりそれ限りだぞ おまへがわしのところに取り戾しに來ても 彼は身代りとなつて死なねばならぬ その代

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