今月14日から始まる「大恐竜展~知られざる南半球の支配者~」(読売新聞社など主催)を前に、世界初公開となる肉食恐竜「マプサウルス」の全身骨格標本が、会場の国立科学博物館(東京・上野)で組み立てられた。 約9000万年前に南米で生息した大型恐竜で、今回は同じ場所で見つかった全長13メートルの成体と同6メートルの幼体の標本がそろってのお目見えとなる。完成した“親子”は、いずれも大きく頑丈なアゴに、ナイフのような鋭い歯が並んでいる。展覧会のテーマである南半球の古代ゴンドワナ大陸で、食料を求めて暴れ回った様子が想像できる。大恐竜展は6月21日まで。