コレステロール値:「高い方が死亡率低い」 日本脂質栄養学会で研究成果発表 /富山 - 毎日jp(毎日新聞)という報道があった。 動脈硬化の原因の一つとされるコレステロールについて、日本脂質栄養学会(理事長=浜崎智仁・富山大学和漢医薬学総合研究所教授)が「総コレステロール値またはLDL(悪玉)コレステロール値が高い方が総死亡率が低い」とする研究成果をまとめた。3、4日に愛知県犬山市で開かれる第19回日本脂質栄養学会で発表する。 コレステロール値(あるいは悪玉コレステロール値)が高い方がよい、というのは、今の医療現場の常識をひっくり返すものである。Blog vs. Media 時評の団藤保晴さんも「Blog vs. Media 時評 | 男性で逆だったコレステロールの善玉と悪玉」と、この日本脂質栄養学会の見解に沿った形で論評されている。 しかし、ことはそれほど単純ではない。日本脂質栄養学会はも
マウスの体内で、ラットの細胞からできた膵臓(すいぞう)をつくることに、東京大学などの研究チームが成功した。 膵臓をつくれないように遺伝子操作したマウスの胚(はい)(細胞の塊)に、ラット由来の、様々な細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を移植した。異種の動物を使い、臓器を作製したのは世界で初めて。3日付の米科学誌セルに発表する。 動物の受精卵は細胞分裂を繰り返して、それぞれの臓器をつくる細胞に変化する。同大の中内啓光教授と科学技術振興機構の小林俊寛研究員らは、遺伝子操作したマウス同士を交配させて受精卵を作製。受精から3日たち、多くの細胞の塊となった胚に、ラットの尾からつくったiPS細胞を10〜15個注入した。 約150匹のマウスにこの方法を試したところ、1匹が成体まで成長し、膵臓ができていた。膵臓の細胞はラットのもので、血糖値を正常値に保つ膵臓の機能を果たしていた。
暗黒ショウジョウバエ(右)。野生型のショウジョウバエ(左)とほとんど外見は変わらない=布施直之さん提供 ショウジョウバエを56年間1300世代以上にわたって暗闇で飼育することで、京都大学が進化の謎の解明に挑んでいる。ハエは今のところ、外見の変化はほとんど見られない。しかし、求愛行動に変化が起きていることがわかってきた。 この「暗黒ショウジョウバエ」は1954年、理学部動物学教室の故森主一教授が飼い始めた。これまで計4代の教授が飼育し、光のない環境が進化にもたらす影響を調べる研究を続けている。 2007年に文部科学省の「グローバルCOE(卓越した拠点)」として、京都大で生物の多様性と進化についての研究プロジェクトが始まり、この暗黒バエが課題の一つになった。黒いプラスチックの箱の中で約100匹を飼育し、遺伝情報(ゲノム)などを総合的に調べる研究に取り組んでいる。 暗黒ショウジョウバエは
太陽探査機ソーラー・プローブ・プラスの想像図=ジョンズ・ホプキンス大応用物理学研究所提供 【ワシントン=勝田敏彦】太陽に飛び込んで、決死の観測を行う探査機が打ち上げられることになった。太陽にこれほど接近する探査機は例がなく、ギリギリまで観測したデータを地球に送り届けながら、最終的には高熱で蒸発するとみられる。2018年までに打ち上げる米航空宇宙局(NASA)が2日、発表した。 この探査機は「ソーラー・プローブ・プラス」と呼ばれ、太陽表面から約640万キロ(太陽直径の約4.6倍)の上層大気に入る予定。1400度を超える高温と激しい放射線に耐えるため、炭素素材の耐熱材を装備する。 太陽風の成分を分析する装置やコロナを観測するカメラなどを備え、太陽の上層大気が太陽本体より高温である理由などの解明が進むと期待されている。
H.H. the Dalai Lama: The Ethics of Interdependence この短いインタビューの中で、ダライ・ラマはビックリするようなことを言っている。「今、世の中の倫理が乱れているのは、宗教的伝統から切り離されてしまったからでしょうか?」という質問に対し「それは宗教には関係ない」とキッパリと言っているのだ。 Now, if we extend this logic of dependence further—from the family out to the community and society, to the national and international levels, and even to the economy and environment—then we can see how interconnected we are, how
Skip Article Header. Skip to: Start of Article. For a while there, things didn’t look too good for British writer Simon Singh. The best-selling author of the science histories Big Bang and Fermat’s Enigma knew he was heading into controversial territory when he switched tracks to cowrite a book investigating alternative medicine, Trick or Treatment? What Singh didn’t count on, however, was that wr
「酒は百薬の長」というのがまた裏付けられたようだ(米Yahoo! News、本家/.)。 飲酒者と非飲酒者とを比べた場合、飲酒者の方が長生きすることが分かっているという。この理由は明らかになっていないが、全く酒を飲まない人は過去に大酒のみであった経歴があり、これが健康に影響を及ぼしているという説もあるとのこと。しかし最近行われた研究では、過去に全く酒を飲んだことのない人の死亡率はやはり高いことが明らかになったとのこと。 この研究では55~65歳の飲酒者と非飲酒者を合計1824人、20年間に渡り追跡調査したとのこと。被験者のうち63%が男性であるという不均衡はあったが、調査期間の20年の間に「全く酒を飲んだことの無い被験者」の69%以上が死亡した。中程度に飲酒する人の死亡率は41%、大酒のみの死亡率は60%であり、どちらも全くの非飲酒者の死亡率を下回った。 この研究では社会経済的地位や身体活
2010年09月05日18:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 今、そこにある物理 - 書評 - 今この世界を生きているあなたのためのサイエンス 楽工社杉並様より献本御礼。 今この世界を生きているあなたのためのサイエンス Richard Muller / ,二階堂行彦訳 Physics for Future President 「今この世界を生きているあなたのためのサイエンス」邦題を見るといかにもポピュラーサイエンスの本で、それを期待して買うとかなり裏切られるだろう。本書の原題は"Physics for Future President"。「(米国)大統領のための物理」だけあって不都合な物理的真実もたくさん載っている。 だからこそ、目をそらせない。 人倫には逆らえても、物理には逆らえないのだから。 本書の「きなくささ」は、目次からだけでも伺い知る事ができる。 目次 Ⅰ巻 第一講
小太り程度でも日本人が欧米人に比べて2型糖尿病を発症しやすくなる遺伝子を、門脇孝・東京大教授(糖尿病学)の研究チームが発見した。この遺伝子に変異があると発症の危険性が1.2倍高くなるという。早期発見や予防薬開発に役立つと期待される。5日付の米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表した。 2型糖尿病は運動不足や食べ過ぎなど生活習慣が引き金となり、国内で約890万人いる患者全体の大半を占める。 研究チームは、糖尿病患者約4500人と健康な人約3000人の遺伝子を解析し、糖尿病と関係のある二つの遺伝子を発見。このうち、「UBE2E2」と呼ばれる遺伝子では、遺伝子を構成する塩基配列が健康な人と異なると糖尿病の危険が1.2倍高くなると推定。日本人患者の15%がこのタイプと考えられるという。 さらに、他国の遺伝子データを調べたところ、韓国や香港などでは同様の関係が認められたが、フランスやデンマ
ホーキング博士は最新の著書「The Grand Design」の中で、ビッグバンに神の介在は無いと断言しているそうだ (guardian.co.uk の記事、東亜日報の記事、本家 /. 記事より) 。 ビッグバンは神の存在の介在によるものではなく、物理法則による必然の結果であるとのこと。また、ホーキング博士は重力の法則が存在するがため無から宇宙が創られるのであり、これからもそれは変わらないと述べた。自然の創造によって無ではない有が存在しており、我々を含む宇宙が存在していると博士は説明する。全ては物理法則によるものであり、神が出てきて宇宙を創造する必要はないと述べたそうだ。 ちなみにホーキング博士は 1988 年のベストセラー「ホーキング宇宙を語る」の中で「完全な理論を見出せれば、人間の理性の究極の勝利ととなるであろう。そのとき我々は神の心を知るのだから。」という趣旨の発言をしているとのこと
前の記事 Apple社の狙いは「モバイルとTVの合体」 銀河から噴出する巨大な風「スーパーウインド」 2010年9月 6日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Lisa Grossman チリのラ・シヤ天文台にあるMPG/ESO2.2メートル望遠鏡が捉えた銀河『NGC 4666』。Image: ESO/J. Dietrich 上の画像の中央にある銀河『NGC 4666』は、きわめて激しい勢いで星の形成が行なわれているスターバースト銀河だ。このようなスターバースト(爆発的星形成)は、近傍の銀河との重力の相互作用によって起こると考えられており、NGC 4666の場合だと、写真左下の『NGC 4668』銀河などの影響を受けている。[スターバースト銀河の他の例としては、2つの銀河が衝突しているアンテナ銀河(日本語版記事)もある] NGC
「一体こんなものが何の役に立つのか」――そんな疑問で学生時代に「数学」で悩まされた経験のある人は少なくないようです。とはいえ、現在の私たちの生活は、数学なしには成立しません。そもそもいまこれを読む皆さんが目にしているPCやウェブサービス自体が、数学の成果を活かして作られたものです。今回は、友達に“リア充”が多く見える理由から、マイナスとマイナスのかけ算がプラスになる理由まで、そんな数学を楽しむためのエントリーをまとめました。 ■ なぜあなたの周囲は「リア充」だらけなのか? 日常にひそむ数学の数々 とはいえ、やはり数学はとっつきにくいという人も多いのではないかと思います。そこで、まずはちょっと数学が身近に感じられそうな、日常にひそむ数学について書いた記事から。 ▽ http://mainichi.jp/life/edu/sugaku/archive/news/2009/20091029ddl
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