少女:聞きたいことがあるんだけど。プログラミングとかする? 少年:しない。 少女:前に何かちょこちょこっと作ってたことなかった? 少年:コンピュータ周りの雑用をやらせるスクリプトのこと? 大抵は数行くらいの使い捨てだけど。繰り返し使ってるのは、近代デジタルライブラリーからダウンロードして一つのファイルにまとめる奴くらい。 少女:あ、それ欲しい。そういうのってどうやったら作れるようになるの? 少年:うーん、こういうのは禁煙さんが詳しいんだけど。よく使ってるのはPythonってプログラミング言語だけど、これも禁煙さんのオススメだったし。 少女:そうなんだ。ねえ、今度一緒に禁煙さんとこ行かない? 少年:いや、それはちょっと。 少女:あれ?苦手だっけ? 少年:少し。コンピュータの話になると、あの人ちょっと…・・・。 少女:ふーん。じゃあ禁煙さんに教わったこと、教えて。 少年:教わったっていっても大
何が君の幸せか? それは、何を知って喜ぶかによる。知ることは、世界を拡げること。この喜びを分からないまま終わる、そんなのは嫌だ。 本書は、科学の世界を歩くためのブックレビューだ。第一線の30人が選んだ100冊は、眺めるだけで見晴らしが良くなる。まずは、パラパラしながら興味を惹いた本を選んだ「人」を探そう。その人こそが、世界を広げ、知る喜びの先達になる(本を介して、人を探す)。 ありがちな、「さわりを解説してお茶をにごす」タイプではなく、「なぜこれを選んだのか」について、その本との関わりも含め赤裸々に語りかけてくる。科学に対し、無味乾燥な数式や研究というイメージを抱いて読んだなら、「知りたい」という熱い思いと、「どうやって伝えよう」というもどかしい思いに揉まれるだろう。 たとえば、講談社ブルーバックスの編集会議。7名の編集者が月1に集まる企画会議なのだが、そこで「通す/通さない」を決めるのは
紺碧の果てを見よ posted with ヨメレバ 須賀 しのぶ 新潮社 2014-12-18 Kindle あなたは「須賀しのぶ」を知っているでしょうか。もしもうご存知ならあなたはきっと幸運な方です。まだご存知ないなら、人生の楽しみを未だ温存しているということです。 海軍士官Aが見た戦争の空気 「紺碧の果てを見よ」の主人公は、太平洋戦争時の海軍士官とその同期たち。彼らは、戦艦大和や空母飛龍に乗って、華々しく戦って散る・・・というわけではありません。 パールハーバーにも、ミッドウェイにも行かない。ある者は左遷されて海防艦の艦長、ある者は潜水艦に乗ったのに輸送活動を命ぜられ、ある者は96式陸上攻撃機に乗るも対艦攻撃の機会がめぐってこない。それぞれの立場で、戦前から日中戦争、太平洋戦争へと至る時代の流れを体験していきます。 ごく普通の若者たちが、その時代の空気を吸い、それぞれに頑張っているうち
過去の経験に固執せず様々な分野の研究論文を読もうと心がけているが、自然と苦手分野が出来てくる。その中の一つが、連続的な神経活動記録と行動の相関を調べる研究だ。もともと現役の頃ほとんど読むことがなかったのと、多くの神経細胞を同時に記録してその活動を行動に投影するという膨大な処理がされており、示された実際のデータも理解しずらい図が多いため、どうしても想像を交えながらメッセージを切り取るしかない。今日紹介するのはこの典型で、昨年ノーベル賞を受賞したモザー夫妻の研究室からだが、間違った理解をしているかもしれないと最初から断ったほうがよさそうだ。筆頭著者はItoさんとあるので日系の人だろう。どうでもいいことだが、つい目がいく。タイトルは「A prefrontal-thalamo-hippocampal circuit for goal-directed spatial navigation (ゴール
理化学研究所(理研)は5月29日、記憶痕跡細胞同士のつながりを強めるシナプス増強がなくても、記憶が神経細胞群の回路に蓄えられていることを発見したと発表した。 同成果は理研脳科学総合研究センター 理研-MIT神経回路遺伝学研究センターの利根川進 センター長らの研究チームによるもので、5月28日付けの米科学誌「Science」オンライン版に掲載された。 記憶は記憶痕跡とよばれる神経細胞群とそれらのつながりに蓄えられると考えられている。これまでは記憶が長期的に保存されるには記憶痕跡細胞同士のつながりを強めるシナプス増強という過程が不可欠であるとされていた。動物実験では、シナプス増強を阻害すると過去のことを思い出せない状態になることが報告されている。しかし、記憶の固定化プロセスの中で、記憶痕跡を形成する神経細胞群そのものにどのような変化が起きているかはわかっていなかった。 今回の研究では、光遺伝学
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