現役時代には個人的興味として読んでいた様々な本も、現役をやめてから本や講義の下調べとして読み直す必要が出てくる。ダーウィンの残した課題、すなわち無生物から生物への過程についてはだいたい調べは終わり、自分でも納得できるシナリオができたが、デカルトの残した課題、すなわち二元論の克服になると先が思いやられる。 ともかく本を読むことからしか考えはまとまらないので、イメージが湧いてくるまでいろんな本を読むしかない。今はジョン・サールのDiscover Mindを読んでいるが、クワイン以来のアメリカの現代の哲学者の多くは二元論の克服を模索している点、そして脳科学や心理学研究についての科学的研究を積極的に取り込んでいる点で群を抜いている。 私自身、脳科学の多くの問題を彼らの著作から知ることが多かった。今日の話題「Theory of Mind」について初めて知ったのは、デネットの「Consciousnes
今日は久しぶりに家でのんびりと過ごしている。音楽をかけ、料理をしながら、ただただゆっくりと流れる時間を満喫していたんだけど、どうも無性に王道なラブストーリーが読んでみたくなった。そこでKindleでダウンロードして読んだのが、話題にもなっている「君の名は。」の小説版だった。 小説「君の名は。」は大ヒット映画「君の名は。」の監督脚本を担当した新海誠氏本人によるノベライズ作品である。主役2人の主観的視点から書かれているため、映画では描かれなかったであろう心情が書かれている反面、第三者から見た俯瞰的視点が欠落していると、新海氏本人が本のあとがきに書き記していた。 新海誠監督の劇場作品は「ほしのこえ」から前作の「言の葉の庭」まで全て見ている。「言の葉の庭」は米国に来た後だったので、劇場では見ていないが、それ以外の作品は全て劇場に足を運んでいる。「ほしのこえ」や「雲のむこう、約束の場所」などはごく限
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