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2017年6月22日のブックマーク (17件)

  • 東大・京大で『勉強の哲学』が一番売れている理由「勉強するとキモくなる」

    「勉強とは何か?」を根源的に考えた一冊。一言なら「勉強とは変身である」になる。 巷に数多のノウハウではない。意識高い系の自尊心をくすぐるではない。勉強するとはどういうことか、勉強することで何が起きるのかを、言語と欲望の問題にまで踏み込み、掘り下げる。 議論のバックグラウンドに、フーコーの権力システム、ドゥルーズ&ガタリの脱コード化、さらにウィトゲンシュタインの言語観をも引き込んでいるが、咀嚼しきった上で原理的に考え抜く、その知的格闘が面白い。 勉強すると何が起きるのかを考える際、勉強する「前」はどうなっているかに着目する。自分が話す(=考える)言葉やコードは、そのときに自分がいる環境に依存しているという。半径5mの仲間や学校、家族、手元の端末のSNS、マスコミ、社会などから、「こうするもんだ」というコードにノッて話し、考え、行動する保守的な状態だという。 それが、勉強することにより、慣

    東大・京大で『勉強の哲学』が一番売れている理由「勉強するとキモくなる」
  • 知を守るための戦い──『アルカイダから古文書を守った図書館員』 - 基本読書

    アルカイダから古文書を守った図書館員 作者: ジョシュア・ハマー,梶山あゆみ出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2017/06/15メディア: 単行この商品を含むブログを見る西アフリカに位置するマリ共和国には、トンブクトゥという都市がある。日人からすると奇妙な名前のこの場所には、最古のものだと、町が成立した12世紀頃まで遡ることができるかつての文化を伝える貴重な古文書が何万点も所蔵されている。 それには、トンブクトゥが元々学問の盛んな土地だったことが関係している。14〜15世紀頃の話だが、まずはアリストテレス、プラトンといった哲学者らの著作から、代数、三角法、物理学、科学、イスラム法学とその内容は多岐に渡る外国の書籍を書家が丁寧に書き写し、それが富裕層や学者たちの書棚に並ぶ。そうやって異国の書物がアラビア文字で記され、写されていくうちにこの地には科学者や哲学者の数が増えていき、そ

    知を守るための戦い──『アルカイダから古文書を守った図書館員』 - 基本読書
  • 言葉が「分かる」とはどういうことか──『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』

    働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」 作者: 川添愛,花松あゆみ出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2017/06/17メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る数学的原理に裏打ちされた傑作ファンタジィ小説である『白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険』と『精霊の箱: チューリングマシンをめぐる冒険』の著者である川添愛さん(理論言語学、自然言語処理が専門の研究者)の最新作は、なんでもできるロボットをつくって労働を全部肩代わりしてもらいたい! と考えそのまんま実行にうつしてしまった、怠け者のイタチたちの物語だ。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp そら、なんでもできるロボットができればなんでもやってくれるのだから労働もやってくれるはずだが、現実問題としてできていないのだから事はそう簡単で

    言葉が「分かる」とはどういうことか──『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』
    keloinwell
    keloinwell 2017/06/22
    面白そう!
  • Biologists debate how to license preprints - Nature

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    Biologists debate how to license preprints - Nature
    keloinwell
    keloinwell 2017/06/22
    bioRxivと著作権問題
  • China’s genomics giant to make stock-market debut - Nature

    keloinwell
    keloinwell 2017/06/22
    ゲノムを読むだけでは成立しなくなってきたことを暗に示しているな
  • 劇薬小説『異形の愛』

    「劇薬小説」というジャンルがある。心をざわめかせ、脳天を直撃し、己を打ちのめすような小説だ。憎悪、歓喜、憤怒、悲嘆、さまざまな感情を爆発させる猛毒だ。 怖いもの知らずで聞いて回り([人力検索はてな:最悪の読後感を味わいたい])、エロもグロもゴアも手当たり次第に読んできた。10年かけて渉猟してきたベスト(ワースト?)5はこれ→([劇薬小説ベスト])。 しかし、『異形の愛』は読めなかった。 正確には、序盤までだった。予備知識ゼロで手にとって、これが一体、何の小説であるかに気づいたとき、二度と触れられなくなった。最初に書を手にしたとき、まだ幼いわが子と重なってしまい、先に進められなくなってしまったのだ。 これは、巡業サーカスの家族の物語である。団長であるパパは、薔薇の品種改良に想を得て、わが子の品種改良を試みる。すなわち、子どもが「そのままの姿」で一生べていけるよう、意図的に畸形を目指すので

    劇薬小説『異形の愛』
  • 『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(西原理恵子)は、娘の幸せを願う全ての親に伝えたい

    これは重要な一冊。これを娘に伝えられるかどうかが、娘の幸せを左右することだから。年頃の娘を持つ全ての親に渡したい。 中身はいつものサイバラ節と、ちと違う。「母」という立場から反抗期の娘に宛てた手紙のような、それまでの半生を振り返って「いろいろあった」とつぶやくようなエッセイなり。さらりと書いてあるくせに、幸せの勘所というか、不幸を避ける考え方のようなものがきっちりとまとめられている。 過去作を読んできた方には、目新しいものはないかもしれぬ。だがこれは、西原理恵子が伝えてきた「金の話」「男との関係」「幸せへの近づき方」の、いわばエッセンスを凝縮したものになる。一番重要なところを引用する。 大事なのは、自分の幸せを人任せにしないこと。そのためには、ちゃんと自分で稼げるようになること。 そのために、最低限の学歴は確保する。できれば、資格もとって、スキルアップしておく。結婚するときは、夫に内緒の貯

    『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(西原理恵子)は、娘の幸せを願う全ての親に伝えたい
  • [書評] 自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実(スティーブ・シルバーマン): 極東ブログ

    かつての漫画家というべきなのかためらうが、私がよく馴染み、また難病を抱え込んでいるという点でも共感をもってきた漫画家さかもと未明さんが、もう数年前になるが、精神科医から発達障害だと診断され、『まさか発達障害だったなんて』(参照)や『奥さまは発達障害』(参照)という書籍で、いわばカミングアウトに近い形でそうした障害を抱えた自分を受け止めて表現しているのを知り、率直、その点、よかったねさかもとさんという思いと、他方、もにょんとした思いもあった。 まず、難病というのは経験者の側になるととんでもない弱者として世界に置かれたようないいようのない不安に陥る。この感覚はできるだけ自著にも書いたが難しいものだった(自著への揶揄を受けるたびに書かないほうがよかったかとも悔やんだ)。そして一人ではもう生きられないという弱者自覚は、もう自分は他者からの慈愛を請うしかないのだ、もう一人孤独に悪ぶっては生きられない

    [書評] 自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実(スティーブ・シルバーマン): 極東ブログ
    keloinwell
    keloinwell 2017/06/22
    これは読んでみたい
  • [書評] 現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史(北田暁大、栗原裕一郎、後藤和智): 極東ブログ

    書(参照)は、北田暁大氏が、内田樹氏による2013年の発言「私は今の30代後半から45歳前後の世代が、申し訳ないですが、”日際弱の世代”と考えています」に刺激されて、栗原裕一郎氏と後藤和智氏の二氏に呼びかけて実現した対談である。 内容は、内田樹氏に概ね総括される世代の社会観と社会批評・言論活動についての批評を対談的に展開したものである。役回りとしては、主にではあるが、北田氏が論壇的動向での分析、栗原氏が内田氏の世代に特有の経済学的知見の欠落指摘、後藤氏が内田氏の世代の議論に特有な恣意性への指摘、というふうに読めた。三氏の意見は、ネットから眺めている世論の風景にはよく整合している印象はあり、イケダハヤト氏といった名前も見える。まさかと思って私への言及も探したがなかった(そんなことは当たり前ではないかと某氏にまた自己認識がうかがわれるとか指摘されそうだが、2006年の梅田望夫氏の『ウェブ進

    [書評] 現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史(北田暁大、栗原裕一郎、後藤和智): 極東ブログ
  • [書評] 超一極集中社会アメリカの暴走 (小林由美): 極東ブログ

    昨日の書評カテゴリーの記事で、僕は日の産業や技術を少し悲観的に見ていると書き、その理由は別の書評カテゴリーの記事で書くつもりでいることを書いた。これがそれになる。『超一極集中社会アメリカの暴走』(参照)という3月に出たである。 表題は内容をよく表しているといっていい。現在の米国では、富が超一極集中しているという事実について、この分野にいる著者らしいデータを元にした議論が進められている。私たち日人の多くは、米国社会で富の一極集中が起こり、その暴走の派生として、サンダース候補ブームやトランプ政権支持のような異常とも言える事態が起きたことは知っている。しかし、その内実の仕組みについては、識者はある程度知っているが、日社会としてはあまり知られているとは言えないだろう。書は、その仕組みが広範囲にわたって示されている。 扱われる分野は多岐になり、そのぶん、個々の技術についての考察については、

    [書評] 超一極集中社会アメリカの暴走 (小林由美): 極東ブログ
  • [書評] 東芝解体 電機メーカーが消える日(大西康之): 極東ブログ

    他の人にはどうでもいいことなのだが、私は関東逓信病院で生まれた。父がNTTの前身、電電公社員だったからである。そして、「逓信病院」という名称が残すように、電電公社となる以前、その病院は逓信省に所属していた。つまり、現在の民営化NTTもこの名前の病院と同じ道を辿り、国家機関から公社を経ていた。 父は晩年、年金の関連で、戦後のごちゃごちゃしていた時代について自身の記憶で整理し、当初、逓信省の公務員であったことを証明していた。そこに何か誇りのようなものがあったのか今となってはわからないが、彼はまた、NTTの民営化を嫌ってもいた。その前に辞めた。そうした電電マンの父が私に残してくれた言葉がある。「いいか、電電公社というのはダルマだ。手も足もないんだ。だから手と足を大切にしなければ、前に進めないんだ」と。 父は、自身は嫌っていたNTTではあっても息子の私がそこに就職することを望んでいたのではないかと

    [書評] 東芝解体 電機メーカーが消える日(大西康之): 極東ブログ
  • | Nature

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  • ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究

    古代のネコの遺伝子を分析したところ、ぶち模様のネコは中世になるまでは存在しなかったことがわかった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) イエネコ(家畜化したネコ)の拡散に関する研究の一環として行われたDNA分析から、ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく、ささやかな変化のひとつは、かなり最近になってから「ぶち柄」の毛皮が登場したことくらいだった。(参考記事:「動物大図鑑 イエネコ」) 研究者らは、古代ルーマニアのネコの死骸からエジプトのネコのミイラ、現代アフリカのヤマネコに至るまで、過去9000年間に存在した200匹以上のネコのDNA調査を行った。6月19日付けの学術誌「Nature Eco

    ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究
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    keloinwell 2017/06/22
    "「ネコはありのままで完璧だった」"
  • 6月14日:CDK4とCDK6の違い:細胞周期による代謝リプログラムを標的としたガン治療(Natureオンライン版掲載論文) | AASJホームページ

    AASJホームページ > 新着情報 > 論文ウォッチ > 6月14日:CDK4とCDK6の違い:細胞周期による代謝リプログラムを標的としたガン治療(Natureオンライン版掲載論文) DNA合成開始から、細胞分裂まで、正確なタイミングで細胞増殖が続くためには、細胞周期の各段階に特異的に働くサイクリンとサイクリン依存性キナーゼが必要だ。この中でDNA合成へと移行するG1期を調節しているのがcyclin D1−3とcdk4とcdk6だが、Rb1のリン酸化部位が異なることはわかっていても、cdk4とcdk6の間の機能的区別については明確でなかった。実際、細胞周期を標的に開発された阻害剤はcdk4/cdk6阻害剤とひとまとめにされている。 今日紹介するボストン・ダナファーバーガン研究所からの論文はcdk6には代謝を調節する別の機能が存在し、これを標的にすることで既存のcdk4/cdk6阻害剤をより

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    keloinwell 2017/06/22
    CDK6がPFK1とPKM2をリン酸化することで活性を抑え、NADPHやglutathioneの合成を促進し、活性酸素の働きを抑え、がん細胞の細胞死を防いでいる
  • Engineering RGB color vision into Escherichia coli - Nature Chemical Biology

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    keloinwell 2017/06/22
    ちょっと前の論文だけど、カラフルな大腸菌
  • 分裂期染色体をつくるためにヌクレオソームは本当に必須なのか? : ライフサイエンス 新着論文レビュー

    Mitotic chromosome assembly despite nucleosome depletion in Xenopus egg extracts. Keishi Shintomi, Fukashi Inoue, Hiroshi Watanabe, Keita Ohsumi, Miho Ohsugi, Tatsuya Hirano Science, 356, 1284-1287 (2017) 要 約 分裂期染色体の構築は複製されたゲノムDNAを娘細胞に正確に分配するために必須の過程である.これまで,染色体はヌクレオソームの形成を出発点とするクロマチン繊維の階層的な折りたたみの産物であると考えられてきた.しかし,染色体をつくるためにヌクレオソームは当に必須なのであろうか? 筆者らは,この根源的な疑問を解くため,アフリカツメガエルの卵抽出液とマウスの精子核とを組み合わせて試験管

  • 孫社長「訪日外国人向けの無料Wi-Fiはなくすべき」

    「2020年の東京オリンピックに向けて、ぜひ訪日外国人向けの無料Wi-Fiスポットを充実させてほしい」 6月21日のソフトバンクグループ株主総会で挙がった株主からの質問に対して、孫正義社長の答えは「やりましょう」でも「検討しましょう」でもなく、「無料Wi-Fiのサービスは、むしろなくすべきだと思っている」だった。 「オリンピックのたびに、無料Wi-Fiではさまざまな被害が起きている。具体的にはセキュリティの問題。Wi-Fiスポットのセキュリティの穴を突いた被害が大量に発生している。無料Wi-Fiよりも、世界中の携帯事業者とデータローミングをする方がいい。例えばアンリミテッドな(無制限の)ローミングなど。日LTEは世界で最も優れたカバー率と容量を持っているし、(ローミングの方が)セキュリティを保てて手間も掛からない。Wi-Fiスポットがいいというなら、別途セキュリティの問題を解決できるか

    孫社長「訪日外国人向けの無料Wi-Fiはなくすべき」
    keloinwell
    keloinwell 2017/06/22
    LTEが普及したからね。以前はWi-Fiがいいと思われていたけれど、LTEが普及した今となってはLTEの方がいい。