朝食を抜くと体重が増えるのに筋肉量は減ることを、名古屋大学の研究グループがマウスを使った実験で明らかにした。習慣的に食べない「朝食欠食」により肝臓の代謝などに関わる「体内時計」に異常が生じるためだという。研究グループは朝食を抜く習慣はメタボリックシンドロームなどの危険性を増大させると指摘している。 規則正しい食生活が健康維持のために大切とされているが、厚生労働省の調査などによると、朝の慌ただしさなどから若い人を中心に朝食を抜くなど、不規則な食生活を続けている人が増えている。これは日本だけなく、欧米でも同じような傾向があるという。ダイエットのために朝食を食べない人も少なくなく、文部科学省などは朝食をしっかり食べることを勧めている。しかし、朝食を食べることが健康につながるというメカニズムは詳しく解明されていなかった。 名古屋大学大学院生命農学研究科の小田裕昭准教授らの研究グループは、ラットに高