世界で最も強力なスーパーコンピューターをランク付けする「TOP500」の最新版で、トップ10入りを果たした新システムは1台だけとなり、性能は依然として向上しているものの、革新のペースが減速していることが明らかになった。 TOP500リストの6月版では、米エネルギー省のローレンス・バークレー国立研究にある米国のスーパーコンピューター「Perlmutter」が5位にランクインした。それにより、Nvidiaの「Selene」は6位に順位を落とした。 処理速度が64.6ペタフロップスのPerlmutterは、スーパーコンピューターのエネルギー効率に焦点を当てた「Green500」リストでも好成績を収めた。消費電力1ワット当たり25.55ギガフロップスで、6位にランクインしている。 新たにTOP500にランクインしたのは、わずか58台だった。過去最低を記録した2020年11月の44台と比べて、さほど