はじめに こんにちは。僕はフミコフミオ。昨年末、思いつきで会社を辞めて、現在、家族からの冷たい視線に耐えつつアルバイト生活を続けている、いわば日陰者である。 あまり舞台裏について書くのは好きではないが、この拙文は、「《無職をマネジメントする》というテーマで一筆書いてもらいたい」という無慈悲な依頼を受けて書かれたものである。依頼を受けたときは、ずいぶんと乱暴な依頼をする人がいるものだ、親の顔を見てみたい、誠意って何かね、と憤ったものである。関西人なら、イキってんなー、とでも言うのだろうか。 きわめて楽観的な見通しのもと、何も考えず、誰にも相談もせず、関係各位にはすべて事後報告で会社を辞めてしまった僕に、「マネジメントについて語れ」というのは、嫌がらせか罰ゲームとしか思えない。いや、実際そうなのだろう。本来ならお断りするべき話であるが、妻や母を代表とする一族郎党からの「生ビールばかり飲んでいな