ブックマーク / movie.maeda-y.com (13)

  • 超映画批評『天気の子』40点(100点満点中)

    天気の子』40点(100点満点中) 監督:新海誠 声の出演:醍醐虎汰朗 森七菜 ≪元に戻った≫ 『君の名は。』は250億円という空前のヒットを記録したアニメ映画で、新海誠という、それまであまり知られていなかったアニメ作家の名前を一躍スターダムに押し上げた。 芸術性という意味でも、商業的な意味でも宮﨑駿やスタジオジブリの後継者を探していた東宝の関係者にとっては、まさに最高の"メジャーデビュー"だったといえるだろう。 その新作ともなれば、もう成功は約束されたようなものだ。 だが私のように、一抹の不安を感じていた人も少なくなかったろう。むろん、客は入る。それは間違いない。だが一方で映画は、製作期間や予算がしっかりつけば傑作ができるというものでもない。普段からそれを痛感する者にとっては『天気の子』は「やっぱりな……」と不安が的中した形になる。 高校1年生の帆高(声:醍醐虎汰朗)は、離島から東京へ

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    kenchan3 2019/07/21
  • 超映画批評『ボヘミアン・ラプソディ』95点(100点満点中)

    『ボヘミアン・ラプソディ』95点(100点満点中) 監督:ブライアン・シンガー 出演:ラミ・マレック ルーシー・ボーイントン ≪年度ナンバーワン≫ クイーン最大のヒット曲「ボヘミアン・ラプソディ」を私は、以前から人類の最高到達点の一つと思っていた。そんな題名の映画が公開されるとなれば、いち早く試写室に見に行くほかはないわけだが、多くの批評家は作が傑作になる可能性は低いだろうと見ていた。 なにしろ監督ブライアン・シンガーが問題を起こして最終盤に降板したというのだからひどい。こういうトラブルは作品にとって致命傷になることが少なくない。 ところがどうだ。この映画は、1年以上休んでいた当サイトを再稼働させる強烈なモチベーションを私に与えるほどの、とてつもない傑作であった。もちろん、2018年の『超映画批評』ナンバーワンである。まあ、更新じたいしていないので1位もクソもないだろという気もするが、

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    kenchan3 2018/11/09
    “この映画は、1年以上休んでいた当サイトを再稼働させる強烈なモチベーションを私に与えるほどの、とてつもない傑作であった。もちろん、2018年の『超映画批評』ナンバーワンである。”
  • 超映画批評「ゴーストバスターズ」70点(100点満点中)

    「ゴーストバスターズ」70点(100点満点中) 監督:ポール・フェイグ 出演:メリッサ・マッカーシー クリステン・ウィグ 女性に変更した必然性が感じられる 80年代を席巻したコメディーアクションの再会となる新「ゴーストバスターズ」は、製作サイドの問題で多少もたついたものの、なかなかの出来栄えで登場した。 コロンビア大学の物理学者エリン(クリステン・ウィグ)は、旧友アビー(メリッサ・マッカーシー)との幽霊発見騒動によってせっかくの出世のチャンスを失ってしまう。しかし、幽霊じたいは物と確信した彼女ら4人は、超常現象の調査会社を立ち上げるのだった。 国では名うてのコメディアン女優4人による女性版リメイクは、彼女たちによる序盤のギャグが日人にもばっちり届くおかげで、すぐに物語に没頭できる。80年代のSFXっぽいスペクタクル演出やおなじみのテーマ曲、マシュマロマン等々によって、往年のファンもな

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    kenchan3 2016/08/14
    ゴタゴタがあったりPVが微妙と言われたりしてたけどただの懐かしいタイトルでなく案外良さそうなのかな。
  • 超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)

    「シン・ゴジラ」90点(100点満点中) 監督:樋口真嗣 出演:長谷川博己 竹野内豊 ハリウッド版をすら凌駕する、これぞ2016年の日にふさわしい新ゴジラ 私は「シン・ゴジラ」が完成した直後、その事をある制作スタッフから聞いた。やがて試写予定についても別会社のスタッフから知らされていた。だが結局、公開までに通常の大々的なマスコミ向け試写会は行われなかった。 あの庵野秀明総監督の事だから、完成といいつつポスプロの沼に嵌ったか、あるいは初号試写を見た宣伝チームが急きょ事前に我々に見せることをやめる判断をしたのか。いずれにしても映画ライターの間ではこういう場合、ろくな結果にならないとの経験則がある。 しかも、たまたま見に行った都心の映画館の入りがきわめて悪かった(上映10分前の段階でなんと私一人)事もあり、不安は増大する一方だったが、なかなかどうして、「シン・ゴジラ」は期待をはるかに上回る大傑

    超映画批評「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)
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    kenchan3 2016/07/30
    おー褒めてる。やっぱ特撮監督は変に監督なんかやらずに特撮だけしてた方がいいのかな。
  • 超映画批評「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」30点(100点満点中)

    「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」30点(100点満点中) 監督:樋口真嗣 出演:三浦春馬 長谷川博己 水原希子 ファンをないがしろにした報い 諫山創の人気漫画の実写映画版として期待されていた前編「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」は、当サイトの批評文に樋口真嗣監督が激しく反応したことで炎上騒動を巻き起こした。関係者やスタッフの度重なる燃料投下でそれは大火となり、結果として初動50億の興収を期待されながらいまだ30億程度と、ファンにそっぽを向かれる結果を招いた。今頃映画会社の偉い人たちは、頭を抱えていることだろう。 100年以上ぶりに現れた人い巨人たち。崩壊した壁を修復すべく調査兵団が奮闘する中、アルミン(郷奏多)をかばったエレン(三浦春馬)はなぜか巨人化し、他の巨人を攻撃し始めた。それを見た人類側の生き残りは、敵か味方かわからぬエレン

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    kenchan3 2015/09/13
    前後編であるがゆえに、前編で起こった様々なことに正面から反論されてた。 でもこんだけこき下ろしてもまだ30点もあるんだ。
  • 超映画批評「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」40点(100点満点中)

    「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」40点(100点満点中) 監督:樋口真嗣 原作:諫山創 出演:三浦春馬 長谷川博己 水原希子 映像面の優位を活かせぬもどかしさ 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」は、マンガをそのまま実写にするといろいろとリアルじゃなくなるから、そうならないよう時には大胆に変えていこう、とのコンセプトで作られたそうである。 なるほど、原作者自身も関わって脚づくりなどを行った理由としては、それは大いに理解できる。そういうことなら大幅な改変もやむを得まい。 100年以上前、あらわれた巨人に人々はわれ、滅びかけたという。いまや、残った人類は高い3重の壁の中でひそかに暮らしている。それでも外の世界が気になる冒険心あふれるエレン(三浦春馬)を、優しいミカサ(水原希子)はいささかの心配を持って見守るのだった。そんなとき、衝撃とともに壁の向こうに何かが現れる。

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    kenchan3 2015/07/31
    同業者ゆえの酷評なのか、これでもお世辞で下駄履いた点数なのかわからん
  • 超映画批評「マッドマックス 怒りのデス・ロード」95点(100点満点中)

    「マッドマックス 怒りのデス・ロード」95点(100点満点中) 監督:ジョージ・ミラー 出演:トム・ハーディ シャーリーズ・セロン 弱き者たちの反撃 「マッドマックス」なんて化石みたいなシリーズあったなあと、ほとんどの人が思うだろう。この4作目はもともと15年も前に企画された続編で、トラブル続きで制作が中断して今に至る。こうした経緯をたどった企画、ましてタイトルロールのメル・ギブソンでさえ嫌気がさして降板したというのだから、どう考えてもダメ作確実である。 荒廃した世界をさまようマックス(トム・ハーディ)は、この辺りを牛耳るイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)から、貴重な水やガソリン、そして妊娠できる女たちを奪いトレーラートラックで逃げてきた女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)と出会う。成り行きから彼女らに加勢することになったマックスだが、背後にはジョーが率いる無法者集団が迫って

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    kenchan3 2015/06/21
    へー、いいんだ
  • 超映画批評「テルマエ・ロマエII」70点(100点満点中)

    「テルマエ・ロマエII」70点(100点満点中) 監督:武内英樹 出演:阿部寛 上戸彩 3作目も確実にあるだろう 興収60億円近くを記録した愛国お風呂ムービー「テルマエ・ロマエ」。保守的な思想がネットから一般にまで広がり、韓流ブームさえ押し流してしまった現在。日アゲのああした映画が受けるのは必然である。 「永遠の0」の大ヒットももちろんその流行に乗っているからだが、さすが東宝はマーケットを読む能力が高い。と同時に、10年近く当サイト他で同じ提案をし続けてきた私としても、やっとそういう映画が連発される時代が来たかとしみじみと思う次第である。 真面目すぎる浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、ハドリアヌス皇帝(市村正親)からコロシアムで戦うグラディエイターたちを癒すテルマエを設計してくれと頼まれる。陰惨な殺し合いゲームを嫌うルシウスは、例によってまったくアイデアが思い浮かばなかったが、すると久々

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    kenchan3 2014/04/27
    この人は前作も上戸彩押しでラストが素晴らしいと言ってたが普通だった。 今回の記事も真に受けない方がいい。
  • 超映画批評『ミスター・ノーバディ』97点(100点満点中)

    『ミスター・ノーバディ』97点(100点満点中) Mr.Nobody 2011年4月30日、ヒューマントラストシネマ渋谷他、全国順次ロードショー 2009年/フランス、ドイツ、ベルギー、カナダ/カラー/137分/提供:アスミック・エース エンタテインメント 配給:アステア 監督・脚:ジャコ・ヴァン・ドルマル  撮影:クリストフ・ボーカルヌ  美術:シルヴィー・オリヴィエ  編集:マティアス・ヴェレス、スーザン・シプトン 出演:ジャレッド・レトー サラ・ポーリー ダイアン・クルーガー リン・ダン・ファン ≪超絶技巧の傑作、年間ベストワン候補の筆頭≫ かつてイギリスにドリアン・イエーツというボディビルチャンピオンがいた。驚異的なバルクと低頻度高強度の斬新なトレーニング理論を実践したことで、時代を変えたチャンピオンとして今でも大きな尊敬を受ける人物だ。 彼がユニークなのは、ボディビルを始めよう

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    kenchan3 2011/05/05
    なんだ? このベタぼめは?
  • 超映画批評『ノルウェイの森』75点(100点満点中)

    『ノルウェイの森』75点(100点満点中) ノルウェイの森 2010年12月11日公開 全国東宝系 2010年/日/カラー/2時間13分/PG12作品 配給:東宝 原作者:村上春樹 監督:トラン・アン・ユン 撮影:李屏賓(マーク・リー・ピンビン) 音楽:ジョニー・グリーンウッド 出演:松山ケンイチ 菊地凛子 水原希子 玉山鉄二 ≪原作ファンにすすめたい≫ 『ノルウェイの森』がブームとなった80年代後半は、赤と緑の二冊組のハードカバーを持って歩いているだけで、なんとなく教養があるふりができた古き良きバブル時代である。普通の男女がブンガク作品をデートの話題にするようになったほどの、歴史に残る社会現象であった。 私のような恥ずかしがり屋の純情ボーイにとっては、この作品は下心を隠して女の子とエロ話をするための材料のようなもの。だからこそ異常なまでの大ベストセラーになったのだと、いまだに私は固く信

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    kenchan3 2010/12/15
    なかなかの高評価。 日本人監督じゃないのは初めて知った。 それがよかったのかな
  • 超映画批評『涼宮ハルヒの消失』80点(100点満点中)

    『涼宮ハルヒの消失』80点(100点満点中) 2010年2月6日からロードショー 2010年/日/カラー/163分/配給:角川映画 監督:石原立也 監督:武康弘 脚:志茂文彦 脚協力:谷川流 声の出演:平野綾 杉田智和 茅原実里 後藤邑子 小野大輔 桑谷夏子 人気が出るのもよくわかる入魂の一作 ライトノベルも深夜アニメも見ない私としては、涼宮ハルヒと遭遇する機会はまずないだろうと安心していた。だから角川の編集者に、いかに熱くその魅力を目の前で語られろうとも、これまでは軽くいなすことができた。 だが映画化されるとなれば話は別だ。もう避けて通るわけには行かない。 しかし、よりにもよってインターネット上でこのタイトルについて下手なことを書けば、間違いなく批評家生命を失うことになろう。そんな恐るべきプレッシャーの中で、しかし私は命がけでこの記事を書くことに決めた。 クリスマスが近いある日。

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    kenchan3 2010/02/05
    この人がここまで好評化とは。。。批評家生命をかけるのを失うのを恐れたかなw あとところどころ笑わせてくれる文章がねえw
  • 超映画批評『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中)

    『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中) 2009年7月18日(土)全国東宝系ロードショー 2009年/日/カラー/125分/配給:東宝 原作:真保裕一 監督:西谷弘 主題歌:「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」サラ・ブライトマン 製作:亀山千広 企画・プロデュース:大多亮 出演:織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香 佐藤浩市 2009年夏のイチオシ 今年2009年の夏シーズン、忙しい中、たった1だけ映画を見られるとするなら、私は迷わず『アマルフィ 女神の報酬』を選ぶ。夏休みらしいスケールの大きな大作であること、邦画の枠内でなく、世界標準からみても優れたサスペンス映画であることが理由だ。 と同時に、このような意欲作がコケることになったら、もはやマジメに日でエンタテイメントをやろうという人はいなくなってしまうのでは、と危惧する。人気テレビドラマをチョチョイと2時間に引き伸ばし、洗脳のご

  • 超映画批評『おっぱいバレー』90点(100点満点中)

    『おっぱいバレー』90点(100点満点中) 2009年4月18日(土)より、全国ロードショー 2009年/日/カラー/112分/配給:ワーナー・ブラザース映画、東映 原作:水野宗徳 監督:羽住英一郎 脚:岡田惠和 製作:日テレビ、エイベックス・エンタテインメントほか 出演:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル 綾瀬はるか先生の就任挨拶が、個人的なオススメシーン 『おっぱいバレー』は、じつのところ中高年男性向きのオススメ品である。だが、いい年をしたオジサンが、娘のような年頃の受付嬢に「『おっぱいバレー』、大人一枚!」と、キョドった笑顔で言った日には、末代までの大恥だ。だから私は、いっそ題名を『哀愁の旅路』とかに変えたらいいと、4年ほど前から言ってきた。 というのはもちろん嘘だが、いろいろな媒体で似たようなことを言っていたところ、先日映画会社が「恥ずかしい人は、略語の『OPV』(おっぱいばれ

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    kenchan3 2009/04/23
    おーー以外に高評価。 しかし、これをさすがに映画館では・・・・ DVDになったらAV程度の度胸で借りに行けるのだが・・・ それにしても稲中並にしょーもない内容だw
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