そういえば今、ヨーロッパで非常にリベラルな宗教が信者数を増やしつつあるらしい 性的絵画描写禁止、アルコール類の危険性の指導、ダーウィニズム批判、女性専用車両の先駆的導入、寡婦の社会的支援、被害者遺族感情を考慮した司法制度、豚の虐殺禁止…
ムスリム名がハサンとして知られる知識人・中田考さんの痛快本。 通り一遍で流し読めば、イスラーム通の資本主義批判本のようにも感じられますが、いや、この本は面白いですよ。まずは第一章だけでも読んでください。 Amazonはこちら 楽天ブックスはこちら まず、冒頭に私たちはなぜバカであるかが解説されています。論旨明快。ああ、確かに私はバカです。本当に申し訳ございません。また、私たちの身の回りに、どうしてこうも自己啓発の類が多いのか、自己憐憫のような「あなたはそのままでいい」「頑張れば夢は叶う」という無責任な言説があふれる英るのかが解説されています。”所詮ミミズはどんなに頑張ったってヘビにはなれないんだから、カエルに挑もうなどと途方もないことを考えず、お前はミミズにすぎないという自覚を持て”とか言われます。あっ、はい。強烈なアンチテーゼなのですが、つまりは世の中には「分を弁えないバカ」が多いからこ
新疆ウイグル自治区カシュガルのモスクの前でパトロールする中国の警官(2017年3月) Thomas Peter-REUTERS <中国政府がイスラム教徒の弾圧をエスカレートさせるなか、強制収容所の元収容者がその悲惨な実態を語った> 中国でイスラム教徒の「思想改造」のための強制収容所に入れられた元収容者らが、当局にイスラム教が禁じるアルコールや豚肉の摂取を強要された、と語った。少数民族を抑えこんで服従させる、中国政府の取り締まりの一環だ。 中国に住む推定100万人ものイスラム教徒がこうした収容所に収監されてきた。最も多いのは、中国政府による漢化政策に断固として抵抗してきた中国西部・新疆ウイグル自治区の出身者だ。元収容者らが米紙ワシントン・ポストの取材に応じ、思想改造のためなら手段を選ばぬ中国政府の手口を語った。 収容者は、中国共産党と習近平国家主席の信奉者にするための洗脳、屈辱、拷問を受けた
近年、日本では政治家から芸能人に至るまで、不倫問題が飽きることなく伝えられています。一流大学を卒業した歯科医や絶頂期にある芸能人――支払わされる代償は果てしなく大きいのに、なぜ人々はこうした過ちを繰り返してしまうのでしょうか。 日本から遠く離れたアラビア半島の荒野で誕生したイスラム教の中に、その答えが隠されているのかもしれません。というのも、イスラム教とは人間の欲望、特にリビドーをどうコントロールするかという側面を持った宗教でもあるからです。イスラム教には、そもそも人間の浅はかな知恵で、全知全能の神が与えた教えの意味を推し量るのは無意味との考え方もあります。それを承知のうえで、報道が相次ぐ日本の不倫問題について、イスラム教の視点から考えてみたいと思います。 イスラム教では性欲は肯定されている 不倫については評論家から精神科医に到るまで多様な解説が飛び交っています。性欲や自己欠如感、支配欲を
1.はじめに 2.豚について 3.宗教的戒律と豚 4.反芻動物と豚 5.中東で豚を飼うベネフィット 6.終わりに 参考文献 1.はじめに 世界各国の宗教には色々なタブーがある。例えばユダヤ教やイスラム教では豚が禁じられた食材となっている。このようなタブーについてインターネット上では「豚は寄生虫(繊毛虫)がいるので食べてはならないと定められた」という言説が見られる。一方人類学者のマーヴィン・ハリスは全く別の理由で食べないのだとその著書で述べている。ここではハリスの意見を簡単に紹介し、豚のタブーについて説明していきたい。 2.豚について 豚は飼うのに実に合理的な生き物である。豚は餌に含まれるエネルギーの35%を肉に変えることができる。一方羊は13%、牛に至ってはわずか6.5%である。雌牛は一頭の仔牛を産むのに九ヶ月の妊娠期間が必要であり、また仔牛は400ポンド(180kg)に達するのに四ヶ月か
カナダ・ケベック州のケベック市にあるモスク(イスラム教の礼拝施設)で1月29日に発生した銃乱射事件は、白人男性アレクサンドル・ビゾネット容疑者(27)による犯行だった。この事件では6人が死亡し、8人が負傷した。目撃者の話によると、犯人は男性・女性・子供関係なく、礼拝していた人々を無差別に銃撃したという。 ニュースの第一報が伝わると、保守系の報道機関は「銃撃犯はイスラム教徒だ」という誤報を流した。FOXニュースのTwitter投稿(現在は削除)にはこう書かれていた。「複数の情報筋から、ケベックのモスクでのテロ攻撃容疑者はモロッコ系の人物とみられる」。メディアの多くは、容疑者の出自に関する報道を訂正していないが、このツイートもその1つだ。そもそもテレビ局の多くが銃撃事件を報道していない。 6 Muslims praying in a mosque murdered in terror atta
LEFT: Mie Ahmt-iStock., RIGHT: Creative-Family-iStock. <男女格差ランキングで、日本は144カ国中111位。「G7最下位」と報じられたが、むしろ「中東レベル」と言うべきだ。中東といえば、欧米から「女性差別」と批判されるイスラム教の国々だが、実はそれらの国々よりも日本のほうが深刻かもしれない> (写真はイメージです) ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)が10月下旬に各国の「男女格差(ジェンダーギャップ)」を比較した今年の報告書を発表し、日本は世界144カ国中111位だった。朝日新聞は「主要7カ国(G7)で最下位」などという見出しで報じた。144位までのランキングを見れば、110位以下では中東の主だった国々16カ国が並んでいる。これを見る限り、日本の男女格差は「G7最下位」どころではなく、中東レベルである。 「中東レベル」とい
特派員リポート 武石英史郎(イスラマバード支局長) 世界史上、例えばフランスのジャンヌ・ダルクのように、罪を問われて処刑されながら、時代がたって「英雄」として名を残した人物が何人かいる。来年、独立70年を迎えるパキスタンにもそんな人物がいた。英領インド時代の1929年、古都ラホールで、イスラム教の預言者ムハンマドを揶揄(やゆ)した本を出版したヒンドゥー教徒を刺殺し、英植民地当局に殺人罪で処刑された若き家具職人イルムディンだ。 無名の若者の行動は、ヒンドゥー教徒が多数派の英領インドでは少数派として虐げられていると感じていたイスラム住民の琴線に触れた。生前行われた裁判では、後にパキスタンの「建国の父」となるジンナーが弁護に立ち、「建国の詩人」として尊敬を集めるイクバルが葬儀を主宰した。その盛り上がりが、47年にイスラム教徒の国としてパキスタンを分離独立させる遠因の一つになったとの見方がある。
仏パリ(Paris)のパビリオン・カレ・ドゥ・ボードワン(Pavillon Carre de Baudouin)で開催中の自らの写真展の会場で撮影に応じる小説家のミシェル・ウエルベック(Michel Houellebecq)氏(2014年11月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/MIGUEL MEDINA 【1月6日 AFP】フランス、2022年。イスラム政権の下、女性たちはベールをかぶり、パリ・ソルボンヌ大学(Paris-Sorbonne University)はパリ・ソルボンヌ・イスラム大学と改名されている──7日に発売されるフランスの「恐るべき子ども」、ミシェル・ウエルベック(Michel Houellebecq)氏(56)の新作小説が発売前から論争を巻き起こしている。 フランス現代文学界で最も知名度が高く、最も多くの言語に作品が翻訳されている小説家の1人であるウエルベック氏の6作目
六曜カレンダー「差別につながる」と大分で配布中止 なぜ? http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/25/rokuyo-calendar_n_8878046.html 大分県佐伯市は12月25日、既に制作し、配布を予定していた冊子の配布を見送ると発表した。カレンダーに、大安や仏滅などの「六曜」を記載していたことが、配布中止の理由だという。 発表によると、市側は、六曜が現在でも多くの暦に記載されている一方、前時代的な迷信で人権問題の解決を阻むものとの指摘があると説明。「人権問題に関して、皆が思い込みや偏見を無くし、迷信や世間体にとらわれず判断する力を付けることが必要であると考え、啓発にも取り組んでいます」とした上で、六曜が記載されたカレンダーは、自治体の配布物としては好ましくないと判断した こんな感想も出ている 六曜と部落差別がどう結びつくのかまったく知らなか
サウジアラビア西部にあるイスラム教の聖地メッカで11日夕、建設用クレーンが倒れて「大モスク」を直撃した。AP通信などによると、モスク内にいた礼拝者ら少なくとも107人が死亡、230人以上がけがをした。 クレーンはアーム部分が大モスクの天井に落下する形になり、金曜礼拝後に残っていた人々が犠牲になったとみられる。メッカは異例の大雨と強風に見舞われており、クレーンはその影響で倒れた可能性がある。 大モスクは巡礼者がめざすカー… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。
イラク、シリアで領域拡大を図って戦闘を続けているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。世界各地から多くの戦闘員がイスラム国に参加しているという現実に世界の注目が集まる。3万人ともいわれる兵士の約半分は世界各地からの義勇兵が占め、中には西欧・米国から加わった者もいる。なぜ世界の若者たちはイスラム国に向かうのか。イスラム政治思想の研究者である池内恵・東京大学准教授に聞いた。(聞き手・読売新聞東京本社調査研究本部研究員 時田英之) イスラム国に外国からの戦闘員が流入しているのはなぜか。この問題を理解するためには、まずイスラム国の唱える「グローバル・ジハード」の理念や歴史を知らねばならない。 そもそもイスラム教徒は、自らが神と一対一の関係で結ばれており、一人一人が神の命令に従って義務を果たす責任を負っていると考える。つまり、世界のどこにいても、国家や民族を超えた一つのイスラム共同体に帰属してい
日本では、テレビやメディアで「IS(アイエス)」のことを、「イスラム国」という名前で呼んでしまっているため、彼らのしていることがイコール、イスラームの教えだ、と誤解してしまう方がいるかもしれません。 しかし、世界中の大多数のムスリム達は、彼らの行っていることをイスラームの教えに沿っていない、と批判しています。 日本では、中東やイスラーム諸国からのニュースは取り上げられないので、知らない方も多いかもしれませんが、実際に、世界中のイスラーム学者達は、ISのトップに向けて、忠告する公開書簡を送っています。 その書簡の要点(実際の書簡はA4にして32ページの詳しく丁寧な物です)の日本語訳を、こちらに掲載します。 彼らの言動には、イスラーム学者たちがこの文書の中で指摘するような、イスラームに反している点が、いくつもあります。(この書簡の要点で取り上げたものだけでも、24点あります) 日本でも以下のよ
For English translation click here. 日本のメディアにおいて「イスラム国」と称されている過激派組織の行いは、イスラームの教えとはまったく異なるものです。イスラームにおいて、テロ行為や不当な殺人、迫害は禁じられており、また女性や子どもの権利は尊重されなければなりません。 「イスラム国」という名称にイスラムという語が入っているために、本来の平和なイスラームが誤解され、日本に暮らす大勢のムスリム(イスラーム教徒)への偏見は大変深刻です。 エジプトにあるイスラームスンニ派最高権威のアズハルからは、昨年9月、この過激派組織に「イスラム国」の名称を使用するのは不適切であり、イスラームとムスリムに対して不当であるとの声明が発表され、海外のメディアに「イスラム国」の名称を用いないよう要請がありました。 しかし、日本のメディアでは、この要請が実現されておらず、国際社会が国家
後藤健二さんを殺害したとする動画が投稿されたことについて、日本国内のイスラム教徒からは非難の声が上がっています。 東京・豊島区のイスラム教のモスク、「大塚モスク」の責任者で、パキスタン人のハールーン・クレイシさんは、後藤さんについて、「殺害されたとすれば、残念に思います。後藤さんは、シリア難民の取材などを通じてイスラム教徒のために働いてくれていたので、自分の家族が亡くなってしまったような悲しい気持ちになります。心からお悔やみ申し上げます」と話していました。 また、「イスラム国」とみられる組織に対しては、「イスラム教の教えを学んでいるのであれば、殺人は大罪であると分かるはずだ。殺人は人間のやることではない」と強く非難しました。 そのうえで、投稿された動画の中で戦闘員とみられる男が日本国民を対象に「どこにいても殺されることになる」と主張していることなどについて、「日本は、古くからイスラム教徒を
最新情報: 2015年6月 9日 更新履歴: 2015年2月15日 (更新情報) 2015年1月17日 国名: サウジアラビア 対象者: ライフ・バダウィ(男性) 期限: 2015年7月20日 配信日: 2015年1月17日 UA No: 003/2013 サウジアラビアのジッダで1月9日、活動家ライフ・バダウィさんはアル・ジャファリモスクの前で公衆の面前でむち打ちの刑を受けた。これから19週の間に、残りの950回のむち打ちを受けると思われる。 目撃した人によると、祈りの時間後、バダウィさんは手錠をされたままバスから降ろされ、モスクの前にある公共の広場に引き出された。群衆と多くの警官が見回る中で、背中と両脚に50回のむちを受けた。苦悶する時間は約15分続いた。その後バスに戻され連れ去られた。 彼は2週間以内に次のむち打ちを受けるものと思われる。裁判所の決定によると週1回50回むちを打たれる
池内恵(いけうち さとし 東京大学准教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。
「涙のムハンマド」は載せるべきか否か――。仏週刊新聞「シャルリー・エブド」が14日、銃撃事件後初めて発売した特別号。その風刺画の掲載をめぐって、日本の新聞では判断が分かれた。各紙に取材した。 風刺画は、イスラム教の預言者ムハンマドが目から涙をこぼし、連続テロに抗議する合言葉「私はシャルリー」と書いたプラカードを胸に掲げている。特別号の表紙は、この絵に「すべては許される」の見出しがついている。 朝日新聞は15日朝刊で風刺画の掲載を見送った。14日朝刊で長典俊ゼネラルエディターが風刺画掲載の考え方を表明。同日、東京本社で開かれた紙面会議でも15日朝刊に「特別号発売」の記事を掲載するにあたり、風刺画の扱いが議論になった。販売されている場面の写真に絵柄が写り込むのは許容という意見もあった。沢村亙編集長は中東に詳しい記者らと協議し、最終的に見送りを決めた。「紙面に載れば大きさとは関係なく、イスラム教
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