熊本市を中心に4市3町で路線バスを運行する九州産交バス(熊本市西区)は1月22日、厳しい経営が続く路線バス網の本格的再編計画を打ち出した。 九州産交HD本社で会見した同社の森敬輔社長は、「これまで高速バス事業の利益で路線バスの赤字を補てんし、熊本都市圏の路線バス網を維持してきたが、もう補うことができない危機的な状況。現状のまま都市圏全体の路線網を維持していくことは非常に困難」として、「効率的で持続可能なバス路線網を構築したい」と再編の理由を説明した。 再編は、利用者の少ない郊外部の運行を効率化、収益改善を図る。関係自治体と協議しながら今秋から3年計画で進め、利用者数に応じた運行形態への転換、拠点移設、乗り換え拠点新設による「ゾーンバスシステム」の導入などに取り組み、路線バスの幹線維持を目指す。 エリア別の再編概要は、大津町方面の東部エリアでは、大津営業所を菊陽町のJR光の森駅周辺に移転。交