● 住民「ついのすみか…戸惑い」 園「まちづくり理解を」 安心して産み育てる環境を整えるため、保育所や幼稚園の整備が急がれる。しかし「子どもの声がうるさい」「親の送迎マナーが悪い」など近隣住民の苦情で建設が難航したり、園児の活動を制限したりするケースも出ている。子育て施設は迷惑施設なのか-。来週(25日)と2回にわたって考える。 4月の陽光が降り注ぐ園庭で、社会福祉法人「新芽会」の鶴丸聡一郎理事長(52)は高さ3メートルの防音壁を寂しそうに見上げた。「子どもの声は不快なのか…」 福岡県古賀市に1日、新設された認可保育所「舞の里バディ保育園」(定員110人)。建設を計画した2年前から近隣住民の反対運動に遭った。(1)騒音対策として防音壁を設置(2)住宅側にある幅6メートルの市道を送迎に利用しない-ことを求められた。資金不足のため、鶴丸理事長はブロック塀での代用や高さ1・5メートルの防音壁など