編集部:Internet Explorer 9は、どのようなコンセプトで開発されたブラウザなのでしょうか? 春日井:今回の開発を行うに当たって、弊社ではユーザー調査を綿密に行いました。ここから導き出されたのが、洗練、高速、信頼、相互運用性という4つのキーワードです。このうち、洗練とは主に操作性の改善ですね。統計を取ってみるとPCの利用中で、実に57%もの時間がWebの閲覧に費やされていることが分かりました。ユーザーはブラウザーが使いたいわけではなくて、「Webが見たい、Webが使いたい」わけですから、いかに快適に操作できるか? という点にはとても配慮しました。 編集部:これからはWebのコンテンツがアプリ化していくということでしょうか? 春日井:これまでWebは閲覧するものでした。いわば受け身です。しかし、クラウドの普及に伴ってデバイスが多様化し、これからはWebを能動的に利用するシーンが