ちょっと前に、子どもに「いいものだけを与えたい」と願う親のことについて、いくつかの記事を読んだ。 こういうことについて私が思うのは、「いいものだけを与えたい」とどんなに思っても、子どもはそんな親の思うようには動かない、ということだ。すぐに、どこからでも、「よくないもの」を拾ってくる。 私が子どものころ、母から聞いた話。私は保育園に入るまでは、非常に言葉遣いがよかったそうだ。ですます調で話し、バカやらアホやらという系統の言葉も口にしなかったという。母自身がそういうタイプで、方言も貶め言葉もほとんど使わない人物だったので、そのまま覚えていたということらしい。一人目の子だったので、上の子の影響も受けなかった。 だから、保育園に入ったばかりの時は、先生にも驚かれるほど言葉が丁寧だったらしい。しかし、あっと言う間に、ごく普通に子どもが使うような、いわゆる汚い言葉をじゃんじゃん使うようになったそうだ。