福島第二原子力発電所(福島県富岡町、楢葉町)などで排水管が誤接続されていた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は2日、東京電力に対し保安規定違反などで厳重注意をした。また、他の電力会社に対して同様の問題がないか調査を指示した。 東電の調査報告によると、見つかった誤接続は、福島第二、福島第一(福島県大熊町、双葉町)、柏崎刈羽(新潟県柏崎市、刈羽村)で計30カ所になった。うち17カ所は微量の放射性物質トリチウムを含む水を排出していた。いずれも検出できないほど微量か、法令基準以下で環境に影響はないという。 1987年以前の誤接続が27カ所を占めており、東電は「87年以前はトリチウムに関する指針が明確でなく、設計の誤りや認識不足があった」としている。