東京証券取引所市場第一部銘柄指定を承認されたサイボウズは6月30日、記者向け発表会を開催し、東証一部指定の報告と、今後の事業展開について説明を行った。 サイボウズは企業向けグループウェアの開発および販売を手がける企業として、1997年に創業。2008年8月に東証マザーズに上場し、2002年3月には東証二部に市場を変更している。今回、7月3日付けで創業から約9年で東証一部への指定を果たしたことになる。 会見の席で、サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏は「最近のM&Aにより、同族会社という枠組みを外れ、弊社がより公の企業として認められた結果だと受け止めている。今後も情報サービスを大衆化していくよう努め、社会に貢献できるような企業として成長していきたい」と今後の抱負を語った。 同社は2005年から積極的なM&Aを実施し、現在の連結子会社は、通信事業を手がけるインフォニックスなど9社となっている。