宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は、これまでしてこなかった民間企業の商業衛星の打ち上げを、有償で請け負う方針を固めた。 2015年度に予定する天文衛星の打ち上げから、公募をしたい考えだ。 JAXAは主力ロケット「H2A」での衛星打ち上げで、余ったスペースがある場合、大学などが教育目的で開発した小型衛星に限って無償で「相乗り」を認めてきた。このため、商業目的で衛星を打ち上げる企業は、ロシアのロケットなどに依頼していた。商業目的の需要が高まっている上、政府内で「空いたスペースをもっと有効に活用すべきだ」との意見も出ているため、商業利用への道を開くことにした。教育目的の衛星は、従来通り無償だという。